【今年で終了?】ユニクロU 2023SS 春夏アイテムをプレビュー
今年もこの季節がやってきました。
ユニクロU 2023SSの新作リリース。
ついこの前秋冬物の新作が出たばかりだった気がするのですが、もう春夏物の季節ですか…時が経つのがはやい。(寒波襲来で寒すぎるけど)
ユニクロといえば、昨年発売になったMARNI(マルニ)コラボ 2022AWの秋冬物がまさかのメンズライン無しということで、個人的にはユニクロの特別コレクションカテゴリもそろそろ大きく切り替わる時期なのか?と感じさせられる今日この頃。
特に最近では、ライバルであるZARAの攻勢には目を見張るものがあり、インラインカテゴリのZARA Origins(ザラ オリジンズ)やZARA SRPLS(ザラ サープラス)、コラボカテゴリではアーダーエラーやスタジオニコルソンなどの世界的人気ブランドとのコラボアイテムをリリースするなど、ノリにノッている感が凄まじいのです。
熱狂を生み出したプラスJも終わってしまった今、ユニクロは次の一手が望まれる過渡期真っ只中にいると思われます。(MARNIがその役を担うのかと思われましたが…)
そんななか、2023年一発目としてリリースされるユニクロ×ルメールの春夏新作。
ちょっとマンネリ感が濃くなってきたユニクロUですが、少し覗いてみた雰囲気やカラーパレットがこれまでと少し変わったように感じさせられたので、気になるアイテムをいくつかプレビューしてみたいと思います。
ユニクロとルメールの契約期間はいつまで?
アイテムプレビューの前に、ユニクロとルメールの契約と今後について少しだけまとめたいと思います。
ユニクロとクリストフ・ルメールが「UNIQLO AND LEMAIRE(ユニクロ アンド ルメール)」としてコラボをスタートしたのが2015年。
翌年には、現在のコレクション名につながるUniqlo U(ユニクロユー)という新ラインとしてコラボの継続が発表されました。
ルメールはユニクロパリR&Dセンターのアーティスティックディレクターとして就任し、コラボラインのユニクロUコレクションの企画はもとより、ユニクロ全体をディレクションする立場となりました。
そして2018年、ユニクロとルメールが5年契約のパートナーシップ締結を発表。
ユニクロ×ルメールのタッグが長期的に継続されることとあわせて、ユニクロがルメール自身のブランド『LEMAIRE』に49%出資し、資本的にもより強固なパートナーとなったことが明らかになりました。
ここで重要なのは、2018年からの5年契約ということで、今年2023年がユニクロとルメールの契約満了の年となるはずということ。
契約延長となるのか契約終了か、もしくはまた別の形で関係性を構築するのか、その動向が注目されます。
ユニクロとルメールの関係性が無くなりはしない
仮に今年でユニクロUコレクションが終わるとしても、ユニクロがLEMAIREブランドに出資している以上、ルメールとの関係性が0になることは考えにくいです。
以前より、ユニクロUが「インライン化してきている」ようなところも見られるので、ひょっとしたら完全にインラインのディレクションに専念する形に移行し、特別コレクションに関しては、定番のユニクロUに変わる大型コラボがスタートするなんてことがあるのかもしれない。
あるいは、ユニクロUの場を独立・実験場と割り切って、ブランド名は継続したうえで新しいディレクターが就任、とかね。
asicsとKIKOのように、ディレクションをチームで引き継ぐというパターンもあるかも?
いずれにしろ現段階では妄想の域なので、正式なプレスリリースを待ちたいと思います。
遅くとも今年の夏ごろまでには詳細が分かるはず。
ユニクロU 2023SS ピックアッププレビュー
今年のユニクロUの立ち位置を理解したところで、気になるアイテムをピックアップしたいと思います。
今回は特に、これまでのユニクロUの印象からはガラッと変わるような新鮮なカラーパレットが採用されていて、土臭さが随分緩和されているような印象。
繊細さと柔らかさが伝わってくるルックブックの雰囲気がまず良い。
まさに春の新色、春の装い。
パープルのシャツとパンツが最注目!
ルックでまず目を惹かれたのがダークパープルの色味。
淡いアースカラーが得意なルメールとしては、今まで展開しているのを見たことがないようなパキッとした色味。
とはいえビビット過ぎず、柔らかさを感じさせるような色味はらしいっちゃらしい。
同じくダークパープルのパラシュートパンツ。
個人的に、同じような色味のワイドパンツを狙っていることもあって、今季コレクションで最注目。
ポイントとして、
- ワイド感
- 丈感
- 生地感
辺りはしっかり見てみたいと思っています。
特に生地感はシャカつきのないタイプだと嬉しい。
また、カラーネームとしてはネイビーですが、やや青紫がかったような色味でクルーネックTシャツも展開。
こちらも珍しく深みのある色なので、ちょっと見てみたい。
素材感が変わったコート
これまでのユニクロUのコートといえば、ブロックテック素材のコートや、軽やかなポケッタブルコートなどを展開してきました。
今季はコットンナイロンの混紡素材。
ヴィンテージミリタリー風の軽やかな素材感で、ショップコートとモードのミックスのような雰囲気。
大ぶりのパッチポケットやステッチング、ウエスト内側に仕込まれたドローコードでシルエットの変化が可能だったりと、細部にまで凝って作られている印象です。
久しぶりにユニクロUの春コートを新調しようかな?という気分にさせられました。
オリーブがかったグレーの色味が特に良いですね。
ちなみに、同じ比率のコットンナイロン素材としてイージーショーツも展開しています。
少しシャリ感のある重軽素材的な。
セルビッジデニムが遂に終了
ユニクロUの定番として定着していたセルビッジデニムが遂に終了。
(価格高騰の影響か…?)
今季は、コットンをベースにヘンプ素材を混紡し、より軽やかな素材感のライトなレギュラージーンズ一本に絞ってきましたね。
個人的にはブラウンの色味と素材の相性が気になっています。
セルビッジが無くなったのは残念ですが、腰回りにゆとりがあるシルエットと清涼感のある素材が春夏らしいデニム。
軽やかさのある素材推し
デニムもそうですが、コットン製シアサッカー生地など、今季は特に軽さのある素材感を推しているように感じさせます。
スウェットもそのひとつ。
ユニクロUで定番リリースされているスウェット類ですが、今季はスーピマコットンを30%混紡したというライトウェイトスウェットをリリース。
表地の光沢感が綺麗で、着心地も悪くなさそう。
ルックを見てのイメージとしては、ちょっと厚手のロンTくらいかなー?と予想しています。
肩回りはビンテージスウェットにインスパイアされたというラグランスリーブ仕様で、ゆったりとしたシルエット。
ライトウェイト=コストカットの可能性もありますが、わざわざスーピマ混であることや、造りとして結構こだわって作られている感があるので、チープさはそれほど心配ないかな、と。
クリーム色が今の気分。
人気のバッグシリーズが拡大
昨年2シーズンですっかり「巾着バッグ屋さん」と化しているユニクロU。
今年は、昨年発売されたドローストリングショルダーバッグの他に、サイズの異なる2種類のバケットバッグが登場しました。
以前レザー製巾着バッグを購入した筆者としてはドローストリングショルダーバッグにはあまり興味が無かったけど、バケットバッグに関してはかなり良さげだなーと思って見ています。
ミドルとラージがありますが、特にミドルのシルエットとサイズ感が可愛い。
あとは実物の生地感次第かなー、と。
ちなみに、ルメール氏のインタビューによると、デザインチーム全員がドローストリングショルダーバッグを愛用しているとのこと。
レディースで気になるのは一点だけ
今回は珍しくレディースの方が目新しさを感じませんでした。
唯一気になったのはオーバーサイズロングシャツ。
サイズチャートを見ると、レディースMサイズでさえ着丈83・裄丈83と超ロング丈でオーバーサイズ。
ユニクロUでは、これまでもオーバーサイズ・ロングシャツを謳うアイテムは出ていましたが、ここまで振り切ってきたのは初なのでは。
ちょっとしたシャツコート並みの丈感です。
説明文にもありますが、女性が着てワンピース風も狙ってのことなのでしょう。
ボタン留めも右前仕様なので男性が着ても違和感がないのでは?と思って見ていますが、袖口の仕様は完全にブラウスっぽくフェミニンなので、まあ無理にメンズが着なくても感はありますね。
画像引用:ユニクロU公式サイト
まとめ
比較的チャレンジングな部分も垣間見えたユニクロU 2023SS。
契約5年目となるルメールの進退が注目される中、少し切り口を変えてきているような印象です。
特に、ここにきてバッグなどの小物類を拡大させてきたこともプチサプライズ。
昨年のドローストリングバッグの売れ行きが予想以上に良かったということでしょうかね。
実際完売もしていたし。
小物関係が弱いとされるユニクロとしては、バッグ類が注目されるのは大きなプラスですね。
ユニクロ×ルメールの今後が気になるところですが、まずは新作の発売に注目したいと思います。
発売日は2月10日(金)。
ではでは。