Pixel 8a実機到着!Pixel 6aとのカメラ性能比較や、オススメのスマホケース・ガラスフィルムを紹介
2024年5月14日に発売となったPixel 8a。
前回の記事でも書きましたが、歴史的に円安が進んだこの物価高のなか、定価72,600円という驚異的なコスパで登場しました。
前モデルであるPixel 7aが69,300円(値上げ後価格)ということで、前年発売になったモデルとわずか3,300円しか変わらないという、驚くべき高コスパを実現。
さらに筆者愛用中のPixel 6aを28,800円という高水準で下取りしてくれる上に、20,000円分のGoogleストアクレジットも付与されるということで、これは買わない手はないだろうと思い立ち、予約開始日に即注文。
今回5月14日の発売日当日に実機が到着したのでレビューしたいと思います。
筆者同様、2年越しに買い替えを検討しているPixel 6aユーザーも多いと思うので、主にカメラ性能の違いに注目して比較しました。
さらに、Pixel 6aから愛用しているオススメのスマホケース&ガラスフィルムやモバイル保険についても紹介します。
Pixel 8a スペック表
製品名 | Google Pixel 8a(グーグル ピクセル エイトエー) |
---|---|
画面サイズ | 6.1インチ |
ディスプレイ性能 | 430PPI, リフレッシュレート最大120Hz, ゴリラガラス3 |
バッテリー容量 | 4492mAh(バッテリー駆動時間:最大72時間) |
RAM/ROM | 8GB/128GB |
CPU | Google Tensor G3(第3世代) |
カメラ性能 | 背面カメラ:6400万画素デュアルカメラ(イメージセンサーサイズ:1/1.73インチ) 前面:1300万画素 |
防水性能 | IP67(一定時間水中に沈めても浸水しないレベル) |
特徴 | 7年間のセキュリティアップデート保証, 音声消しゴムマジック, 内蔵型AIアシスタント「Gemini」搭載, n79バンド(docomo 5Gのメインバンド)対応 |
筆者にとっては2世代前のPixel6aが比較対象となるので、Pixel 8aはスペックとして段違い。
特にカメラについては、画素数が約5倍アップしたことに加え、カメライメージセンサーも1/2.55インチ(ソニー製 IMX363)から1/1.73インチ(ソニー製 IMX787)まで拡大したことで、数値上の性能が大きく向上しています。
さらにdocomo 5Gのメインバンドであるn79に対応したので、筆者同様のahamo運用組も、5G回線の恩恵をようやく受けられるようになりました。
一方、1世代前のPixel7aと比べると、Pixelシリーズのウリのひとつでもあるカメラ性能が据え置きということで、違いと呼べるのはリフレッシュレートが最大120Hzになったことと、Tensorが第3世代にアップグレードされたくらいのものなので、特筆して性能がアップしたような部分はほぼありません。
とはいえ、Google独自の「Actuaディスプレイ」という有機ELディスプレイを採用し、最大2,000ニトというPixel 7aよりも約40%高いピーク輝度を誇るので直射日光下でも視認性が向上、高リフレッシュレートと相まって操作性の向上を充分体感できると思われます。
前世代モデルから絶妙に不満点を解消しつつアップデートしており、その上で価格は抑えられているので、現在の価格帯としてのPixel aシリーズの機能性としては、ほぼ完成形に近いといっても良いのではないでしょうか。
で、現在までのGoogle Pixel aシリーズにおける伝統(?)になりつつあるのが、ディスプレイのカバーガラスにはゴリラガラス3という旧型の素材が採用されているところ。
腐ってもゴリラガラスということで、そこまで気にならないという人もいるでしょうが、とはいえ液晶ディスプレイの破損はスマホに付きものということで、スマホケースや液晶フィルムなどのアクセサリー類と、もしもの時のモバイル保険にはしっかり気を使いたいところです。
Pixel 8aとPixel 6aのカメラ性能の違い
Pixel 6aからカメラ性能が大きく向上したので、実際に写真を撮り比べて見て、Pixel 8aとPixel6aの写りの違いを比較してみました。
Pixel 6aと比べてPixel 8aのカメライメージセンサーはかなり大きくなった(Pixel 7aからは据え置きだけど)ので、暗所にも多少強くなっているはず。
ということで、あえて室内の明かりを極端に落として、光量少なめの環境で実験的に撮影してみました。
全く同じ環境下・同じ画角で、カメラデフォルト設定のままで撮って出ししたのが上記の写真。
これ、上がPixel 8aでPixel 6aです。
この2枚は同じ環境下で撮ったとは思えないほど写りに大きな違いがでました。
Pixel 6aの方が自動で露出調節しているようでかなり明るめに写っているのですが、実際に肉眼で見えているのはPixel 8aの方の写真が近く、いわばPixel6aで撮った写真はデフォルトで加工されているような状態。(ISO感度を上げて、画像処理で綺麗に見せている)
一瞬画質的にもPixel 6aの方が良くみえるような?と錯覚するのですが、アップで細部に注目して見るとスペック差ゆえの写りの違いがハッキリ分かります。
アップで見てみると、Pixel 6aの方はノイズでガビガビ状態、撮影物の輪郭がぼやけて立体感が薄れています。
一方、Pixel 8aでは輝度は低くてもナチュラルな状態で細部まで綺麗に写っており、滑らかで繊細な質感を表現できています。
撮影中はあまりの写りの違いに一瞬おや?と思ったのですが、さすがにスペックで劣るPixel 6aとは画質の差が出ますね。
とはいえ、Pixel 6aのカメラも一般的な使い方であれば日常使いとしてそれほど不満を感じることが少なく、改めてPixelシリーズの"綺麗に見せる"ことが出来る画像処理性能の優秀さを実感させられました。
バッテリー持ちは良好。発熱も問題なし
Pixel 7aでは、バッテリーの持ちに対する不満が結構大きかったのは様々な口コミから知っていました。
Pixel 8aはというと、約10日間使った筆者としては今のところ不満はなく、むしろ高リフレッシュレートを活用する機種の割りには、かなりバッテリーの持ちがアップしているように感じています。
2年使ったPixel 6aとの比較でも、Pixel 6a時代では最終的に1日持つか持たないか程度だったのと同様の使い方で、Pixel 8aでは夕方に50~60%弱残っているような状況なので、体感的には1.5~1.7倍くらい改善してくれているような数値です。
発熱がかなり抑えられている
また、バッテリーに関連した発熱に関しても、Pixel 8aはかなり優秀だなと感じています。
Pixel 6aでは、例えば直射日光化で操作したりカメラを少し長めに起動させたりしていると、背面にうっすら温かさを感じる場面が多々あったのですが、Pixel 8aではほぼ無し。
この約10日間での使い方のなかで、「今までこの使い方をしていたら、本体の発熱を感じることがあった気がするなー」というときでも全く発熱を感じられないので、相当上手く改善してきたなと実感させられます。
当然、発熱を感じる使用ではバッテリーもモリモリ減っていくのを体感していたわけですが、Pixel 8aにおいては今のところそのような状況に至っていないので、バッテリー持ちに関連した発熱問題もクリアしていると言っていいでしょう。
新世代のTensor G3の性能によるものなのかは不明ですが、バッテリー持ち・発熱に関して、不満を感じる人は少ないと思います。
Pixel 8aの最大リフレッシュレート120Hzに固定する裏技・小ネタ
Pixel 8シリーズのウリのひとつでもあるリフレッシュレート120Hz対応というディスプレイ性能。
標準の設定では、デフォルト設定の60Hz固定か、60Hz~120Hzを状況に応じて切り替える「スムーズディスプレイ」をオンにするかの2択から選ぶことになります。
ですが、Andoroidデバイスの標準機能である開発者向けオプションのなかの設定で、リフレッシュレートを120Hzで固定することが出来ます。
設定→デバイス情報→ビルド番号連打によって「システム」に表示される開発者向けオプションは、長年のAndoroidユーザーからすればお馴染みの機能。
その中の設定項目で、「ピーク時のリフレッシュレートの適用」という機能が表示されます。
この機能をオンにすることで、最大リフレッシュレート120Hzという性能を固定することが出来ます。
項目の説明にもある通り、むやみにリフレッシュレートを固定することでバッテリーの消費が増加する可能性はありますが、可変式のリフレッシュレートに不満があるコアなユーザーにとっては重要なポイントではないでしょうか。
筆者はあくまでもバッテリーの持ち重視なので、今後よっぽどのことが無ければオンにして使うことも無いと思いますが、一応小ネタとしてご紹介しておきます。
ちなみに、同じ開発者向けオプションの設定の中で「ウィンドウアニメスケール」「トランジションアニメスケール」「Animater再生時間スケール」という項目があり、これらをアニメーションオフまたはアニメーションスケール.5xに設定することで、画面切り替えの際のアニメーションを省略し、体感でのキビキビ・サクサク具合を高めることが出来ます。
こちらに関しては筆者もPixel6a時代に設定していたので、いずれ切り替える予定。(今はまだ新機種のヌルッと感を体感中)
Hy+(ハイプラス)のスマホケース&ガラスフィルム
耐衝撃スマホケースと言えばSpigen(シュピゲン)が有名ですが、筆者がPixel6a時代から実際に使用していて信頼度高めなのがHy+(ハイプラス)というブランドのスマホケース&ガラスフィルム。
TPU製のクリアケースで、非常に堅牢な造りなのが魅力。
Hy+(ハイプラス)スマホケース
ハイプラスのスマホケースの主な特徴として、
- 米軍MIL規格準拠
- ケース角4か所にエアポケット内臓
- 前面・背面の高低差で、液晶・カメラレンズを保護
- ドイツのバイエル社製TPU素材を採用
- ストラップホール付き
海外発のスマホケースにはなかなかついていないストラップホールがついていたりするのですが、これはHy+の製品が日本発の規格ということの証だったりするのです。(筆者はストラップホールを使わないけど)
4つの角に設置されたエアポケットが落下時の衝撃を和らげるクッションの役割を果たしてくれるので、Pixel 6aを使い始めてから約2年、かなりの頻度でスマホ本体を落下させてしまっているのですが、こちらのケースと同ブランドのガラスケースのおかげで全くの無傷で過ごすことが出来ました。
Pixel 8aがPixel 6aに比べて角に丸みがある影響か、エアポケットも少し緩やかな造りに変わっています。
Pixel 7シリーズ対応ケースまでは特徴的なエアポケットのゴツさがあったのですが、Pixel 8シリーズ対応のケースでは随分とスマートな見た目に変わっていたのですね。
見た目はすっきりとして非常に良くなりましたが、保護性能的には以前までの仕様の方が「保護されている感」があって安心感は大きかったかな。
ちなみに、TPU素材につきものの黄ばみは2年使用の内にしっかり発生しています。
黄ばみに強い高品質なTPU素材を採用しているとはいうものの、こればかりはさすがにしょうがない。
ただし、筆者の場合は消毒用アルコールをよく使う影響もあって、よく見ると指の形にそって濃く変色しているので、薬品体制の無いTPU素材にはこの辺りの影響もかなり大きそうです。
価格も安価なので、もし黄ばみが気になり始めたら交換するのが良いと思います。
Hy+(ハイプラス)ガラスフィルム
ハイプラスのガラスフィルムも装着しました。
肉厚で安心感のある重厚なガラスフィルムです。
気になる指紋認証についても、「画面保護シートモード」をOFFにした状態でもしっかりと即座に認識してくれています。
この辺りは、Pixel 8aの指紋認証機能自体が向上していることも体感できます。
なにより、2年使って一度も割れることなく使い切れたガラスフィルムはこれまで初かもしれない。
この2年愛用してきた筆者としては、ハイプラスのスマホケースとガラスフィルムであれば、耐久面での心配はほぼ無用と断言できます。
そういえば、Pixel 6aのガラスフィルムを購入したときはインカメ周りが黒縁で囲われていて少し気になる仕様でしたが、その後に改善されていたようで、今ではインカメ周りも透明に変わっているのも嬉しい改善ポイント。
モバイル保険は継続利用
ハイプラスのアクセサリー類でガチガチに固めながらも、Pixel 6aの購入時に契約したモバイル保険については引き続き継続して契約しています。
やはりもしもの時の安心感には代えられません。
月額700円で年間最大10万円保証
モバイル保険では、月額700円で年間最大10万円の補償が受けられます。
主端末 | 副端末 | |
---|---|---|
修理可能な補償額 | 年間最大10万円 | 年間最大3万円 |
修理不可能 / 盗難の場合の補償額 | 年間最大2.5万円 | 年間最大7,500円 |
主端末1台、副端末2台の計3台まで登録が出来るので、複数台持ちの人はまとめて登録してしまった方がお得に補償が受けられます。
しかも修理時の自己負担なしというのが大きなメリット。
いまのところ実際にモバイル保険のお世話になったことは無いのですが、申し込みは購入から1年以内の端末、もしくは購入から1年以上たっていてもキャリアの補償に入っている端末という条件なので、新機種購入からできるだけ早めに登録しておくのがオススメです。
新規も機種変更時も登録は簡単
モバイル保険の登録は、新規も機種変時もオンライン上で簡単に済ませることが出来ます。
事前に用意が必要な画像は三つ。
- IMEIを表示したスマホ正面の写真
- ケースを外したスマホ背面の写真
- 購入証明書の写真(オンラインストア購入履歴のキャプチャ画像も可)
あとは機種名やキャリア名、購入金額を書いて申し込めばあっという間に完了です。
今回は機種変更という形で申請しましたが、ものの5分程度で登録内容を変更できました。
新しくモバイル保険に入りたい、スマホの補償を一本化したいという人は参考にしてみてください。
まとめ
この2年、愛用してきたPixel 6aでも充分満足していましたが、さすがに2世代も進むと、細かいところまでしっかりチューニングされた機種にブラッシュアップされている感が強いです。
特に操作の滑らかさや指紋の読み込み、カメラ周りなどは、システム上の力業ではないデバイスとしての確かなスペック向上を感じられます。
筆者同様Pixel 6aからの機種変更なら間違いなく「買い」です。
先日の記事でも書きましたが、これで72,600円は格安です。
発売前段階で間違いなく80,000円は超えてくると思っていただけに、下取り額アップと20,000円分のGoogleストアクレジット付与というキャンペーンまでついているとあっては、もはや買わなきゃ損まである。
また円安が進んだ現在の市況として、次回以降の機種の価格がどこまで上がるか未知数ですし、さらにPixel 7aで値上げが実施されたという実績も踏まえれば、早めに買っておくのをオススメしたい。
データ移行に関しても、電源オンからのセットアップ段階で即移行可能で、Wi-Fi接続のみで超絶簡単に完了できるのも機種変時の嬉しいポイントでした。
高コスパスマホの名は伊達じゃないですね。
ではでは。