秋冬コーデの定番!ペンドルトンのビンテージウールシャツ。マルジェラコラボで注目度アップのチェック柄
秋コーデといえば、必須と言ってもイイほどネルシャツに目がない筆者です。
だんだんと朝晩の肌寒さを感じるようになってくると、筆者同様、自然とネルシャツを漁りたくなるという人も多いのではないでしょうか。
特にこの季節は、古着屋にも程度の良いネルシャツが大量に入荷されるタイミング。
古着屋でのネルシャツ探しは渾身の一枚を探して時間がとられますが、様々なブランド・ノーブランドが溢れる中、ここ数年はPENDLETON(ペンドルトン)のウールシャツをちょこちょこ集めていたりします。
春・秋の季節の変わり目から、真冬のインナー使いまで、幅広く活躍してくれるのが最高。
“アメリカの良心" PENDLETON(ペンドルトン)
PENDLETON(ペンドルトン)とは、1863年にアメリカ オレゴン州にて創業された毛織物ブランド。
「ペンドルトン柄」として、現代においても人気を集めるネイティブアメリカンの伝統的な柄を使った製品は、創業当時からの代名詞的なアイテムとして有名です。
その特徴的でアイコニックな柄から、さまざまなブランドとも積極的にコラボ。
ハイブランドからセレオリまで、どこでも見かけるようになったペンドルトン柄(ネイティブ柄)のアイテムの飽和感を感じていたものの、2023AWにMaison Margiela(メゾンマルジェラ)とのコラボをリリースしたことで再び注目度アップ。
ネイティブ柄だけではなく、ペンドルトンの代表アイテムであるチェックシャツやパターンに焦点を当てており、今まで出回っていたネイティブ柄採用アイテムにはないマルジェラらしさ溢れるコラボです。
ペンドルトン ビンテージウールシャツの特徴
ペンドルトンのウールシャツは、上質なバージンウール100%を贅沢使い。
厳選された羊から取れる初狩りの羊毛は、ふんわり柔らかくチクチク感の少ないウールとして希少価値が高いのです。
保温性や調湿性に優れたウールは、天然の機能性素材としても優秀。
ペンドルトンではウォッシャブルウールとして加工しており、家庭の水洗いでも縮みが起きにくく、普段使いしやすいのも魅力のひとつ。
さらに、こだわりのMADE IN USA(アメリカ製)でありながら、アイテム次第で5,000円~10,000円ほどと手を出しやすい価格帯なのもビンテージならではの魅力。
が、昨年ビンテージミリタリーのウールシャツを紹介した際にも感じたことではありますが、今後、古着市場でもウールシャツは高騰していくのでは?と予想しています。
まさに今が買い時。
筆者が選ぶポイントとしては、年代による希少性よりも、気分にマッチした色味・チェック柄かどうかと、出来るだけ状態のイイもの(ウール製品あるあるで虫食いでボロボロも結構あるので)を重視して選んでいます。
そういう意味では、まだまだ選択の余地があるくらいには種類は豊富に出まわっている印象です。
定番の赤チェック
まず定番の赤チェックのシャツは一枚は欲しいところ。
赤ベースにネイビーを組み合わせたタータンチェック。
起毛感のある赤のチェック柄は定番で汎用性が高く、何にでも合わせやすいのが魅力。
ペンドルトンのウールシャツに使われているバージンウールはもともとチクチク感も少なく着心地が良いのですが、さらに襟まわりにはポリエステルが配置されていて、敏感な首周りのチクチク感も回避してくれています。
作られた年代によってタグの表記も微妙に異なります。
MADE IN USAが枠外に別表記になっているこちらのタグは、90年代以降に作られたタグです。
片側胸ポケット付きですが、一見すると見分けがつかないほどポケットの柄合わせが完璧で美しいのもペンドルトンならでは。
先日アロハシャツの回でも書きましたが、胸ポケットの柄を合わせるには余分な生地と手間がかかるため、細部にまでこだわっているブランドしかここまでやってきません。
オンブレチェック
続いてオンブレチェック(シャドウチェック)。
色の濃淡で表現するオンブレチェックは、チェック柄の主張が控えめなので、粗野なデニムやダークトーンのコーデに合わせることが多め。
グランジ感が強く、ここ数年でのトレンドの雰囲気を醸し出しています。
ボタン付きの胸ポケット。
先ほどのタータンチェックのウールシャツより起毛感は控えめでゴワツキも少なく、やや薄手の仕上がり。
梳毛ウール仕様のサーペンドルトン
ペンドルトンのシャツの中でもさらに上質とされるのがSIR PENDLETON(サーペンドルトン)というライン。
絶妙な色合いのチェック柄。
ウーステッド(梳毛)ウールを使用し、通常のウールシャツよりもサラッとしなやかな生地感が特徴。
梳毛素材については以前+Jのスーツの記事でも紹介しましたが、滑らかな質感と光沢感から高級スーツなどにも採用されるウールで、薄く軽さがあるためオールシーズン着用可能な生地に仕上がっています。
タグにSIR PENDLETONの文字。
タグの仕様的に70年代ごろのものと思われます。
胸ポケットの柄合わせも言わずもがな。
淡い色味のチェック柄が薄手の生地と相まって、軽やかさを演出してくれます。
通常ラインのウールシャツに対し、サーペンドルトンはお上品さがグッと増した一枚になっています。
まとめ
ペンドルトンのビンテージウールシャツは秋冬の着回しに使える頼れるアイテム。
チェック柄のバリエーションが豊富なので、持っていないカラー・珍しいカラーを見つけるとついつい目移りしてしまいます。
季節の変わり目にはシャツアウターとして、本格的に寒い季節にはインナー使いに重宝するペンドルトンのウールシャツは、防寒性重視で武骨なミリタリーのウールシャツとはまた違った味を楽しめます。
同じ柄と巡り合うかは分からないので、気に入った柄があれば即購入がオススメ。
本格的な秋冬シーズンに向けて、筆者もまだまだ探してしまう予感。
ではでは。