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デッドストックのM-65カーゴパンツ黒染め。今こそ履きたい名作ミリタリーパンツ

2021年2月5日

これまでの記事の中で何度かお伝えしてきましたが、昨年末ごろからワーク&ミリタリーがテーマとしてキテいる筆者です。

ミリタリーコーデを語るうえで欠かせない存在、M-65フィールドカーゴパンツ。

M-65フィールドジャケットとともに高い知名度と人気度を誇り、名作中の名作として名高いミリタリーカーゴパンツの一つです。

ミリタリーカーゴならではの無骨な極太シルエットは、ファッション界においても数多のブランドがサンプリングするほど魅力を備えています。

今回は、M-65カーゴパンツのデッドストック物に更にひと手間加えたブラックカーゴをご紹介。

「デッドストック」や「ヴィンテージ」や「アーカイブ」という言葉には、どこか心くすぐられるような魅力的な響きがあるものです。

M-65とは?

M-65とは、もともと1965年にアメリカ軍にて採用された野戦服の名称。

軍に採用されているということもあって、実戦を想定した高い機能性を有しています。

素材はコットン50%:ナイロン50%の混紡素材が基本。

前身であるM-51から素材が改良された肉厚な生地感で、高い耐久性も兼ね備えています。

本来は防寒用パンツということで、冬の寒空の下でも快適な履き心地。

いまやアメリカンミリタリーファッションの定番アイテムとして広く認知されているM-65カーゴパンツ。

フレンチミリタリーのM-47と人気を二分する、ミリタリーミックスコーデには欠かせないアイテムの一つといって良いでしょう。

フィールドジャケット、フィールドカーゴパンツの上下ともに名作として高い人気を獲得していますが、今回紹介するのはカーゴパンツの方。

M-65フィールドカーゴパンツ 黒染め

今回手にしたのはM-65 フィールドカーゴパンツ 黒染め。

デッドストックを後染め

M-65 デッドストック 黒染め 正面

軍放出品であるM-65の未使用デッドストック物を贅沢に使用。

後から黒染めすることで落ち着きのある色味のパンツに昇華させています。

もともとブラックとして製造されたアイテムとは異なり、後染めならではの陰影のあるブラックカラーが美しい。

定番ウッドランドカモの上から染めているため、うっすらと下地のカモ柄が浮かび上がり、光の当たり方によっても表情がコロコロと変わります。

M-65が持つ生地の光沢感も顕在。

このように定番モノにひと手間加えたような個性的なアイテムが筆者の大好物。

極太シルエット

M-65 デッドストック 黒染め バック

M-65カーゴパンツはなんといってもワイドでボリュームのあるシルエットが最大の特徴でもあり魅力でもあります。

圧倒的な存在感で、Aラインコーデのキーアイテムになってくれます。

ワイドシルエットのパンツとしてボリューミーなスニーカーとの相性も抜群。

ライナー装着用のボタン

M-65デッドストック黒染め ライナーボタン

ウエストには防寒用のライナーを装着できるボタンが備え付け。

ライナーを下に履くことが前提のシルエットであることが、M-65の極太シルエットの由縁。

ファッション性だけではなく、機能面での合理的な理由があるということがミリタリーアイテムのポイントであり魅力ですね。

手持ちのM-65カーゴパンツと同サイズのM-65ライナーもようやく手に入れたので、そちらは別記事にてレビューしています。

金属製のスナップボタン付きフラップポケット

ポケットにはすべてフラップが付いており、スナップボタンで留める仕様。

ミリタリーならでは、激しく動いてもポケットに収納した中身が落ちないように工夫されているわけですね。

採用されている金属製のスナップボタンがなかなか強力。

昨今人気の高いBDUパンツでは、ポケットは通常のボタン留めなのですが、M-65ではワンタッチで留められるモダンな仕様に変更されています。

この辺りは、手袋をしたまま作業をする寒冷地仕様という、機能面での合理性を追求した形ですね。

TALON社製ジッパー

M-65デッドストック黒染め ジッパー

米国製のTALONジッパー。

TALON社は、世界で初めてジッパーを開発した米国発の老舗メーカー。

ジッパーの元祖でありアメリカンヴィンテージの定番

引き紐付きなのは、極寒の中でもグローブをしたまま上げ下げ出来るように想定された仕様なわけです。

カーゴポケットに紐

M-65デッドストック黒染め 紐

カーゴポケットの端から後ろに垂れ下がる紐は、本来止血用やポケットの中身を固定するためとして備え付けられた紐なのです。

現代では垂らして履いたり、太腿部を絞ってボンデージパンツ風シルエットへと変化させるのに使われたりしていますね。

垂らして履いていると、よく車や電車のドアに挟まれることがあるので注意が必要。(筆者だけ?)

裾のドローコード

M-65デッドストック黒染め ドローコード

裾にはドローコードが仕込まれていて、サイズ感の調整やシルエットの変化にも使えます。

個人的には、絞りを入れた方が極太シルエットにメリハリがついて好み。

サイドアジャスター

M-65デッドストック黒染め サイドアジャスター

ウエストの両サイドにもサイズ感を調節できるアジャスター付き。

ミリタリーアイテムは基本的に日本人のサイズ感的に大きめなことが多いので、細部で調節できる仕様は重宝します。

M-65カーゴパンツ まとめ

「すべてのディティールに意味がある。」

ミリタリーアイテムはその独特のシルエットはもちろん、機能面における各種ディティールの細かさにも定評があります。

シルエットを変えたりも出来るので、ギミック好きにもたまらない仕様。

名作と名高いM-65というだけあって、機能美を備えたシルエットはコーデにも比較的取り入れやすいアイテムかと思います。

オーバーダイで黒染めされていることでよりそれが強まり、ミリタリー色も緩和されています。

定番カーキよりも、むしろ初めての一本としてもオススメできる色合いで着回し力も抜群。

サイズ感は独特で、基本的には小さめを選んでちょうど良いかと思いますが、あえてのデカ履きでもそれはそれであり。

人気が高騰しているM-47フレンチミリタリーの王道M-64と並んでとことん履きまわせる定番の一本、オススメです。

ではでは。

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