GU × ミハラヤスヒロのコラボスニーカー。ミハラらしさを手軽に体験出来る秀逸さ
ビッグネームの発表で大きな話題を攫ったGU×ミハラヤスヒロのコラボコレクション。
3月5日(金)に発売となり、事前に目をつけていたアイテムは無事に購入できました。
今回は特にスニーカーに焦点を当ててレビューしてみたいと思います。
本家のエッセンスを取り込んだミハラらしさと、今回のコレクションに対する三原氏の思いが垣間見えるような秀逸さです。
購入した靴は2点
今回のGU×ミハラのコラボコレクションで購入した靴は2点。
靴はすべてコラボ専用のトランク型ボックスに入っていて、この箱がまた可愛い。
紐で釣っておけるので、他のスニーカー収納用にいくつか箱だけ欲しい…
今回購入したのはオリジナルソールスニーカーとオリジナルソールダービーシューズです。
ミハラヤスヒロといえば、やはりなんといってもシューズ。
粘土で型を取り、それをスキャンすることで制作されているというボリューミーで独特な形状のオリジナルソールスニーカーが非常に特徴的。
今回のGUコラボでは、なんとミハラヤスヒロのオリジナルソールで、しかも若かりし頃の作品のオマージュだというのだから、これは手にとらないわけにはいかない!と。
スニーカーについての制作裏話は、GQ JAPANさんのインタビュー記事で語られています。
今回のコラボに対する思いや制作裏話まで、充実のインタビュー記事になっているので是非一度読んでみてください。
ラバーソール製オリジナルソールスニーカー
まずはラバーソール製のオリジナルソールスニーカーから。
カラーはオールブラックをチョイス。
アッパーデザイン
黒ベースに飴色のラバーソールが大人で落ち着いた表情になっていて、白のステッチとソールパイピングがアクセントに。
エラスティック仕込みのサイズ感
実は履き口がエラスティック製、つまりゴムが仕込まれていて、紐無しのスリッポンとしても履ける仕様になっています。
サイズ感としてはやや大き目、ゴム製の履き口にゆとりがあることも考えるとハーフ~1サイズ下のサイズでもいけそう。
ただし、サイズ展開が1cm刻みなので通常0.5刻みのシューズの人は、ハーフサイズ上げて100均インソールで調節というのもありかと。
筆者はインソールで調整を選択したのでそのままで履くと気持ち大きめです。
インソールのメッセージ
インソールには今回のコラボコレクションのテーマ『Good Inspiration』の文字とブランド名。
そしてヘレンケラーの格言「NEVER BEND YOUR HEAD. ALWAYS HOLD IT HIGH.(決してうつむくな。頭を高く上げていろ)」というメッセージが共にプリントされています。
こちらの格言は今回のテーマであるGood Inspirationの文言とともに、各アイテムの随所に散りばめられているようですね
ソールのロゴパッチ
ヒールにはMIHARA YASUHIROのロゴパッチ。
ソール前方にはGood Inspirationのパッチを配しています。
写真でも分かるようにつま先上がりにソールの反りが効いているので、厚みのあるミッドソールのクッション性と相まって履き心地も悪くない印象。
アウトソール
アウトソールも思った以上にしっかりとした造り。
そしてソールパターンが本家ミハラとほぼ同じ。
溝の深さもあって立体的。
万人にオススメ
日常使いしやすい上に、しっかりとミハラテイストが感じられるラバーソールスニーカー。
前述のインタビュー記事に寄ると10年以上前の作品のオマージュの様ですね。
アーカイブ的な意味でも、一足持っておいて損は無いかと。
カラーは今回購入したオールブラックが上品さもあるので男女問わずオススメ。
UNIQLOのインラインで出ているキャンバススニーカーを買うくらいなら、こちらを買った方が満足度は高いと思われます。
オリジナルソールダービーシューズ
こちらは一目見た瞬間に買うのを決めていた一足。
ダービーシューズということで外羽根型(紐通し部分がアッパーから独立)で躍動感のある外見。
カラーはブラック×ホワイト。
パイピングの雰囲気が完全に本家のミハラを踏襲しています。
アッパー素材
発売前に最大の懸念点としてあったのがアッパーの素材。
写真で見ている限りでは、ひょっとするとウレタン製のフニャッとした素材なのかな?と不安を覚えていたのですが、蓋を開けて見たらまさかのキャンバス素材。
ハリのある生地感でホッとしました。
むしろ安易に合皮を使用した"革靴もどき"にしていない点に関しては、かなりの好印象。
キャンバス地で覆っているのかな?
サイズ感
ダービーシューズということで、革靴ライクな「ドレッシーなスニーカー」として履ける仕上がり。
サイズ感としてはやや小さめ。
ラバーソールスニーカーに同じくサイズ展開が1センチ刻みのため、サイズに悩むのであれば大きめサイズを買うのがオススメ。
復刻ソール
こちらのソールは「コバの削りが下手だった」(三原氏談)という昔のワークシューズをイメージして作られたものとのこと。トゥガード付きで、パイピングと相まって良いアクセントに
高さがありながら、グリップ力も悪くなさそうな造り。
インソール
ラバーソールスニーカーと同様の文言とブランドネーム入りのインソール。
インソールとアッパー内側の素材感がレザー調になっています。
クッション性も優秀。
ロゴパッチ
ヒールにはMIHARA YASUHIROとGood Inspirationが刻印。
履き口には今回のコレクション全般に見られるMIHARA YASUHIROのタグ。
今回のテーマもあるのかもしれませんが、タグやロゴなども各アイテムのイメージにうまく溶け込みながらほどよいアクセントになっているように感じられたので、嫌らしさが無くとても好印象でした。
綺麗めスニーカーを探している方にオススメ
革靴ライクで特徴的な外見をしているので、ややドレッシーな格好の方が合わせやすいかと思いますが、ヌケ感のある服と合わせて靴で引き締めるという考え方もあり。
本格的なブーツや革靴ほど堅苦しさがないので、一足持っておいても損は無いと思われます。
色違いも買うか悩み中。
ボウリングシャツ
一応、アパレル部門も紹介しておくとボウリングシャツが優勝。
ベージュと迷いましたが、よりミハラらしさの感じられるターコイズブルーをチョイス。
美色。
羽織りでもインナーの差し色としても使いたい。
サイズ感はゆったり。
こちらも発売前に生地感が気になっていたのですが、まさかのレーヨン100%。
これはお安い。
今回の裏テーマとして「サステナビリティ」があるらしく、こちらの素材はLENZING™ECOVERO™(レンチング™エコヴェロ™)という環境に優しいレーヨンを採用しているそうな。(レンチング社は「テンセル」をはじめとした再生繊維を手掛けている会社)
素材特有の落ち感がありながら、通常のレーヨン100%よりもシワ感も抑えられている気がしますね。(気のせいかもしれませんが)
タグや切り替えのアクセントが効いていて色味との相性も抜群。
こちらも在庫残るようなら買い増す可能性あり。
ちなみに、実物を見て意外性的に案外悪くないかもと驚かされたアイテムは、ピザーラとのコラボTシャツとトートバッグ。
ピザーラTシャツはユニークさと、どことなくレトロさを感じさせる店舗オリジナルTシャツ感。
トートバッグは色味とチープさが案外マッチしていて可愛いかった。
万人ウケするとは当然言えないけれど、意外に映えるというか、アイテムとして悪くないなという意味でこの2つはかなり印象に残りましたね。
特にトートバッグは多分余ると思うので、セールにかかったら多分買いますね。ホワイトかグリーンかな?
バンダナ柄のスニーカーも気になりましたが、今季狙っている別のバンダナ柄スニーカーがあるので今回はスルー。
そういえば、オンラインで販売日当日まで商品詳細が見れない仕様は何としても改善してほしい。
素材構成もサイズチャートも見れないようでは事前に目星をつけるのが難しくなりますし。
GU×ミハラヤスヒロ レビューまとめ
GU×ミハラヤスヒロのコラボは期待通りのアイテムラインナップになっていたと思います。
前述とは別のインタビュー記事にも出ているように、初期のテーマが「The products for Art Student」だったということもあって、主に学生や若年層に向けたメッセージ性の高いアイテムが中心でしたが、スニーカーなど万人が楽しめるアイテムも充実。
なにより、コロナ禍における社会情勢において、若者に何か想いを届けたいというようなところからGUとのコラボを受けた三原氏の心意気のようなものが感じられたのがなにより良かった。
ご自身が粗削りだったころの作品のオマージュなど、今の若いクリエイター達へのエールのように感じますね。
筆者自身、GUで買い物をしたのは(恐らく)初めてだと思うのですが、ポップでカジュアルな店内は意外に楽しめました。
ミハラヤスヒロコラボは、GUのブランドイメージともマッチしているように感じましたし、素材のチープさ(昔のイメージ?)もあまり感じなかったです。
価格の安さも考えるとユニクロ以上に侮れない存在なのかもしれませんね。
もっと「ストリート寄り」に振っていけば年齢層も幅が広がるような可能性を感じさせられました。
メゾン・モード系コラボのUNIQLO、ストリート系ブランドのGUというイメージでしょうかね。
GUはコスメ市場に参入していたりもするし、今後の展開が楽しみです。
願わくば定期的にミハラコラボ出して欲しい(特にスニーカー)けど、さすがに今季限りなのでしょうね。よりマス層向けに洗練されていったらどうなるか見てみたいけど、今回のコンセプトだからこそ秀逸な気もするし悩ましい。
ではでは。