「GEL-LYTE V SANZE MT」ASICS TIGERでは珍しいミッドカットモデル
最近カット(高さ)の高いスニーカーを眺めることが多くなりました。
今回紹介するGEL-LYTE V SANZE MT(ゲルライト5 サンゼ エムティー)は、ASICS TIGERブランドでは珍しいミドルカットモデルで、縦にボリューム感のある一足。
ベースモデルであるGEL-LYTE Vの履き心地の良さと、GEL-LYTE IIIのアイコン「スプリットタン」の足入れを想起させる独自のモノソック構造で、個性あふれる一足になっています。
GEL-LYTE Vがベース
GEL-LYTE V SANZEのベースモデルであるGEL-LYTE V(ゲルライト5)は、GEL-LYTE(ゲルライト)シリーズの流れを汲むASICS TIGERの定番モデルのひとつ。
1993年に軽量ランニングシューズとして発売されたものを現代に復刻しています。
今なお根強い人気を誇るGEL-LYTE III(ゲルライト3)をベースにアップデートを加え、GL-3の特徴であるスプリットタンを改良。
伸縮性素材を採用し、アッパーとシュータンを一体成型化させたモノソック構造が大きな特徴で、抜群のフィット感を生み出します。
また、ミッドソールにはASICSのお家芸であるGEL素材を搭載し、衝撃吸収性・クッション性の高い履き心地を実現しています。
ちなみにGEL-LYTEシリーズでは、GEL-LYTE Ⅳ(フォー)というモデルは無くて、その理由が「死(し)」を連想させるからという、ある種のシャレが効いたと言いますかなんとも日本的な逸話を聞いたことがあります。
なお、この逸話の真偽のほどは不明。
現代風にアレンジされたGEL-LYTE V SANZE
GEL-LYTE V SANZEは、GEL-LYTE Vを現代風にアレンジしたモデル。
サンゼというモデル名は、GEL-LYTE Vの過去(OG=オリジナル)、現在(復刻)、未来へと繋がる「三世(サンゼ)」を意味します。
高めのカットとボリューミーなソールを携えながら、ゴツくなりすぎない上品でスマートな横顔がとってもクール。
アッパー素材
アッパー素材にはフェルト地を採用。
温かみを感じる風合いに仕上げています。
ミッドソール
ミッドソールは肉厚のソールシステムを採用。
ラバー製のアウトソールのグリップ力と、ミッドソールのクッション性で快適な履き心地。
VISIBLE GEL(ビジブルゲル)
ヒールには大型のGELを搭載。
着地の衝撃を効率よく吸収するように設計されています。
また、ゲル素材をTPUで囲いVISIBLE GEL(ビジブルゲル)として可視化。
機能性だけでなく視覚的にも楽しめるパーツ。
ゲルの素材感が程良いアクセントを生んでいます。
ヒール補強のレザー
かかとを補強するように配されたレザー。
光沢感のあるasicsロゴの刺繍がオシャレ。
ロープレース
シューレースには、伸縮性のあるロープレースを採用。
伸びのいいゴム素材になっているため、カットの高いモデルでも脱ぎ履きしやすいという利点があります。
GEL-LYTE IIIの系譜を継ぐシュータン
GEL-LYTE V SANZEシリーズの最大の特徴でもあるシュータン。
GEL-LYTE IIIでは、中央から二つに分かれた「スプリットタン」が代名詞的な存在でしたが、GEL-LYTE V SANZEでは、モノソック構造をベースに外側から巻き込むように形作られた「キモノ構造」を採用。
裂け目があることで足首の可動域は確保され、それでいて足を包み込むように保護してくれるので抜群のフィット感を演出しています。
GEL-LYTE IIIのスプリットタンとGEL-LYTE Vのモノソック構造を掛け合わせ、ミドルカットでも快適なようにアップデートされたような印象を受けました。
GEL-LYTE V SANZE まとめ
GEL-LYTE Vがベースモデルということもあって、履き心地は快適そのもの。
大型のゲル素材やキモノ構造など、サンゼ独自のオリジナルティ溢れる特徴が、ミッドカットモデルの履き心地を上質なモノとして最適化してくれているようです。
最近はサンゼシリーズのニューモデルリリースが無いようですが、是非継続してほしいシリーズ。
過去リリースされたゴアテックスモデルのニューモデルも出て欲しいなぁ。
ニットスニーカーならまだ比較的在庫も見かけるけど。
GEL-LYTE Vのアニバーサリーモデルあたりで是非。
ではでは。