【新定番】asicsのニュースタンダード EX89。履き心地も抜群なコートタイプスニーカー
ここ数年で勢いが増しているasicsのスニーカー。
もとより履き心地に優れていることもあって、「NewBalanceの次に来るのはasics」と呼ばれて久しい昨今。
ブランドを代表するモデルのGEL-LYTE IIIやGEL-LYTE Vを筆頭に、各ブランドとのコラボモデルや、キコ・コスタディノブによるデザインディレクションなど、ジワジワと注目度が高まっているのを感じています。
そんななか、asicsブランドの数あるモデルの中でも、2022年末にKITHから発売されたことで一気に注目を集めた復刻モデル、EX89が個人的に今1番アツい!
asics公式サイトに掲載されているEX89と旧GEL-EXTREAMを比較してみてみると、各パーツがシャープにモダナイズされており、それでいてややバルキーな肉厚感も感じさせるようなメリハリの効いた立体感のあるスニーカーに生まれ変わりました。
なんだかasicsらしからぬアメリカンな印象。
クラシックでシンプルな出で立ちは、どことなくNIKEのエアフォース1やダンクにも似た雰囲気を漂わせています。
これまでのasicsでは、個性が強く少しクセのあるモデルが豊富にリリースされていて、個人的には見た目や履き心地が好きでも、人を選ぶ(特に女性)というか、万人にオススメとは言い難いモデルが多かったのが事実です。
そんななか復刻されたEX89は、オールマイティに使える万能スニーカーとして、定番と呼ぶにふさわしい出で立ち。
今回は、ニュースタンダードモデルとしてのEX89の魅力について紹介していきたいと思います。
GEL-EXTREAMを受け継ぐEX89
1989年にリリースされたGEL-EXTREAMは、GEL-KAYANOシリーズを手掛け、その名前の由来にもなっている榧野俊一さんが初めて手掛けたスニーカー。
KICKS LABO.の特設ページでは、榧野さん自ら処女作GEL-EXTREAMについて語るインタビューが掲載されています。
榧野さんがスニーカーをデザインするうえで心掛けていたこととして、「まずはかっこよさ。そのカッコよさに機能性が滲み出ているところ」をモットーにデザイナーを務めていたのだとか。
89年当時のデザインを任された裏話やEX89のデザインについても言及されていて、なかなか読み応えのある記事になっているので一度読むことをオススメします(前編になっているのだけど、後編どこなんだろ?)
EX89の魅力
GEL-EXTREAMの復刻モデルとして新登場したEX89。
筆者としては、昨年末のKITH × EX89リーク当初こそ気にはなっていましたが、いつのまにかほとんどその存在を忘れ、ブラック×ホワイトというパンダカラーのリリースで再びジワジワと注目度上昇。
個人的にモノトーンコーデに気持ちが回帰し始めていることもありますが、やはり王道の鉄板カラーは強いですね。
EX89の定番カラーにしてほしい配色です。
重なり合うパーツがカッコイイ
まず正面から見た時の顔にストリート感が溢れていて、とてもイイ。
甲にパンチングの入ったバッシュスタイル。
GEL-EXTREAMから受け継ぐ『豚鼻ハトメ』
EX89は、つま先側にハトメ(レースロック)がついているのが特徴的。(KICKS LABO.の記事によれば、『豚鼻ハトメ』の愛称で呼んでいたとのこと)
旧GEL-EXTREAMから受け継ぐ意匠。
写真では内側の穴ひとつに通す結び方をしていますが、ハトメの2か所の穴にしっかり通すことで甲周りを機能的にロックします。
バスケ競技用ならではの考えられた機能性で、他のスニーカーには無いasicsらしさも感じるオリジナリティですね。
立体感を与えるアシックスストライプ
サイドにはお馴染みのアシックスストライプ。
クロスしたレザーで立体感をプラス。
白地に黒のストライプというパンダカラーで、よりいっそうデザイン性を強調しているように感じます。
他カラーでも個性の出るポイント。
バイカラーのソール
個人的なお気に入りポイントでもある、上下で色の分かれたソール。
ここまでしっかりと大胆に色の分かれたソールも珍しいですね。
曲線を描くことでスマートさを演出しながらも、ヒール周りのボリューム感を強調。
アシックスストライプとのリンク性も感じさせます。
「FF BLAST」というasics独自のクッション材を採用し、ヒールパーツと相まってコートシューズらしからぬ快適なクッション性を感じます。
見た目はもとより、他のクラシックスニーカーと比べて履き心地に優れている点も筆者がEX89を推すポイント。
アウトソールは単純にキャッチーな見た目に仕上げていると思わせながら、実は溝の入ったソールで屈曲性も確保しているとのこと。
実際足を入れてみると分かるのですが、コートタイプにありがちなソールの固さをあまり感じず、機能性を犠牲にしないasicsらしさ全開です。好き
やや細身のサイズ感
サイズ感としては、asicsの王道(?)らしいやや細身の仕上がり。
GEL-LYTEシリーズほどではありませんが、ワイズにそれほどゆとりがないタイプなので、甲高・幅広めの足であれば、普段履いている靴よりもハーフサイズ上げても良さそうです。
せっかく『豚鼻ハトメ』が備わっているので、「ハーフサイズアップのレースロックしっかり」という履き方もアリですな。
まとめ
EX89のパンダカラーは、久しぶりの『本気で履きたくなったシリーズ』入り。
見た目も履き心地も今の気分に最高にマッチしてくれました。
こうなってくると、やはりスニーカーの超定番カラーであるオールホワイト・オールブラックの2色はマストレベルで欲しくなってきますね。
それくらいEX89の見た目と履き心地のバランスがイイ。
これはハマりそうな予感。
HOKAはじめ軽い靴に慣れた足には久しぶりに重量感を感じる一足にはなりますが、ヒールのクッション性の良さと、見た目に反してソールの屈曲性も良いので、履き心地は上々。
自分だけでなく、人に薦めても恥ずかしくない逸品です。
今後のニューカラーやコラボ展開などにも期待が高まりますね。
ASICS × Kiko Kostadinov(キコ・コスタディノフ)の新アパレルブランド「ASICS NOVAILS」もスタートしたし、EX89も今後続々とコラボ物がリリースされると思われるので、アシックス関連の新リリースが今後ますます楽しみです。
ではでは。