DIADORAスニーカー「EQUIPE(エキップ)」のHERITAGE(ヘリテージ)ライン。″汚し加工″を施した粋な風合い
前回紹介したDIADORAのN9000 HERITAGE
N9000のヘリテージラインは、ランニングシューズをベースとしていることもあって、ハイテク感の強いスポーティなシルエットにストーンウォッシュ加工を施すという、カジュアルで現代的要素の強い一足に仕上がっていました。
そんなN9000と同じタイミングで購入したのが、今回紹介するEQUIPE(エキップ) H “DIRTY" STONE WASH EVOです。
履き口のライナーや切り口部分にほつれや色あせ…
…中古??
いいえ、違います!新品です!
″DAIRTY″の名の通り、ヘリテージラインの特徴でもあるストーンウォッシュにプラスして「汚し加工」を施したユニークな一足。
ハイテクスニーカーであるN9000と比較してみると、よりクラシカルでシャープなシルエットのEQUIPE(エキップ)。
今回はEQUIPEのヘリテージラインをご紹介。
DIADORA(ディアドラ)の象徴「EQUIPE(エキップ)」の特徴
DIADORAのアイコン的シリーズであるEQUIPE(エキップ)は、前回紹介したN9000と並び、DIADORAの名品として名高い一足。
特にEQUIPEのネイビーカラーは、DIADORAスニーカーの中でも定番中の定番として高い人気を獲得しています。
N9000がランニングシューズをベースとした近代的なスポーティスタイルであるのに対し、EQUIPEは、よりクラシカルでモダンな大人スタイル。
1975年にDIADORAが発売したランニングシューズをベースモデルとし、ドライビングシューズのソールを組み合わせることで、ボリュームを抑えたローテクスニーカー然としたスマートなシルエットに仕上げ、同時にミッドソールによる機能性も兼ね備えた逸品です。
キャンバス素材とスエードレザーの組み合わせなど、素材にもこだわりが感じられます。
EQUIPE H SW “DIRTY"
今回購入したDIADORA EQUIPEのヘリテージライン。
ヘリテージラインということで、発売した70年代当時の木型・金型をオリジナルそのままで使用。全体にストーンウォッシュ加工を施すことで、ヴィンテージ感を演出。
さらに、そこへ“汚し加工"を施すことで、長年履き込んだかのようなユーズド感も加え、更なる味のある表情に作りこんであります。
一目見た時から、ヘリテージライン特有のヴィンテージ感に加え、"汚し"をプラスしたEQUIPEの独特な表情にイチコロでした。
素材
アッパーには、キャンバス素材とスエードレザーを採用。
シューズ丸ごとストーンウォッシュにかけることで、独特な風合いが生まれています。
クタッと感が凄い!
スタイル
「Bering Sea / ベーリング海」と名付けられたカラーモデル。
シュータンとヒール部に配された豊かな色合いの真っ赤なレザーが目を惹きます。
ストーンウォッシュ加工+汚し加工により、色あせと薄汚れた感(!)があるくすみのある風合いに。
シューレース通しのDカン
靴紐の通しには、シューホールを設けない代わりにDカンを採用。
EQUIPEモデルの特徴のひとつで、実用性とデザイン性を兼ね備えた誂え。
それぞれの足の型や幅に合わせて、キュッと引き締めるように紐を通せます。
ラバー製アウトソール
独特なドットパターンを採用したラバー製のアウトソール。
Onitsuka Tiger MEXICO66 SD の「うろこ状アウトソール」を彷彿とさせます。
また、ドライビングシューズのソールを採用しているということもあって、ヒール部まで巻き込むようにソールが配置されているのが特徴的。
EQUIPEモデルのアイコン的な存在感。diadoraロゴと誕生年である1975の刺繍の下部にスエード素材を配置。その下まで食い込むようにソールが回り込んでいます。
ちなみに、通常モデルのアウトソールと今回の"DIRTY"モデルアウトソールでは、ソールのパターンが異なる模様。
このあたりはいずれ履き比べしてみたいところ。
EVAミッドソール
全体的に細身・薄手のローテク調の造りながら、ミッドソール自体の厚みはしっかり感じられます。反発性・クッション性に優れたEVA素材を採用。
標準装備のインソールの性能も相まって、安定感のある履き心地。
シュータン
「diadora HERITAGE」のラベルが縫われたシュータン。
肉厚でボリューム感があり、履き口から足の甲までのフィット感は極上。ソフトに包み込まれるような感覚が味わえます。
DIADORA EQUIPE まとめ
DIADORA製スニーカーの中でもトップを争う人気のモデルがベースなだけあって、とにかく見た目のスタイリッシュさが目を惹きます。さすがイタリア生まれは伊達ではない。(当モデルの原産国はルーマニア)
なにより、EQUIPEをベースとしながら「汚し」を加えた独特な風合いに虜にさせられました。
機能性としても申し分なく、見た目とは裏腹にソフトな履き心地で正直驚きました。重量もあり安定感抜群。独特なソールで地面をしっかりと掴む感覚もあります。
サイズ感としては、横幅が細身な造りであるため、幅広型の足であれば通常よりも0.5~1サイズアップが目安。
前回のN9000に続き、すっかりDIADORA製スニーカーに魅せられました。
次はやはりなんといってもMade in Italyを手にしてみたい。
素材の調達から縫製まで全工程をイタリア国内で完結させているというクラフトマンシップ溢れるコレクション。
もはやアートとも称される逸品です。
ではでは。