冬のプレゼントにもオススメ!革手袋の名門DENTS(デンツ)の魅力やサイズ感について
ようやく冬らしくなってきた今日この頃。
本格的に冬物アイテムへの物欲が湧いてくる季節の到来です。
ダウンやウールコートなどの大物アウターをはじめ、ニットや重ね着用インナーなど、ファッションが楽しくなってくる秋冬シーズンですが、忘れちゃいけないのが手袋。
もう過ぎちゃいましたが、11月23日は勤労感謝の日とともに「手袋の日」だったらしいですね。
最近はレザーがジワジワとトレンドということもあって、特に本革性の手袋を探している人も多いのではないでしょうか。
本格的な革手袋は、それひとつで冬のコーデをワンランク格上げしてくれるような圧倒的な存在感を発揮してくれます。
ハイブランドからメゾンブランドまで、革手袋をリリースしている数あるブランドの中でも、高級手袋メーカーとして高い人気を獲得しているのがDENTS(デンツ)。
イギリスが誇る格式高い名門ブランドです。
「手袋をしたまま新聞もめくれる」と評されたフィット感は、時代を超えて「手袋をしたまま違和感なくスマホも操作できる」まで進化。
今回は、革手袋の中でも圧倒的人気を獲得しているDENTS(デンツ)の魅力やサイズ感についてまとめていきたいと思います。
世界最高峰の革手袋ブランド DENTS(デンツ)とは
DENTS(デンツ)とは、1777年に英国の都市ウースターにてジョン・デント氏が創業した手袋専業のブランド。
創業から250年近い歴史を持つDENTSでは、革の選別からカッティングまで優れた技術を擁し、作り出される手袋のフィット感が「手にしているのを忘れる」ほど優れていたため、『シークレットフィット』と称されるほどの名声を獲得しました。
DENTSの手袋は、マスターカッターの資格を得るために約7年の歳月が必要とされるほどの熟練のカッターの手により、1組の手袋を作る工程の殆どが手作業で行われ、32もの工程を経て完成されます。
エリザベス女王2世の戴冠式用手袋も手掛けたこともあるDENTSでは、英国王室御用達(チャールズ元皇太子=現イギリス国王が愛用)の証であるロイヤルワラントを獲得。
DENTSは、伝統と格式に確かな技術を併せ持った、名実ともに世界最高峰の手袋ブランドとなっています。
自分で買うのはもちろん、プレゼント用としても恥ずかしくない逸品です。
DENTS Elton(エルトン)
筆者が愛用しているDENTSの手袋は、裏地の無いモデル『Elton(エルトン)』。
DENTSの革手袋ラインアップの中でも、一番シンプルでモダンなモデルになります。
素材には、イギリスの名門タンナーピタード社が供給する上質なヘアシープレザー(羊革)を採用し、職人の手によって丈夫でしなやかな革手袋が出来上がります。
カラーについて、革手袋と言えば真っ黒な手袋にあこがれがちですが、日常で使うシーンでは、ダークグレーやダークブラウンなどのややウォーミーな色味の方が「いかにも感」「仕事人感」が抑えられ、コーデにも合わせやすいので個人的にもオススメです。
伝統の技術を感じられるヘリテージコレクション
DENTSでは、伝統的な製法に則って作られるヘリテージコレクションと、一般流通用の大量生産モデルに分かれています。
ヘリテージコレクションとは、伝統の製法によって本国イギリスで生産されているコレクションライン。
種類の豊富なDENTS製品の中でも、ヘリテージコレクション以外のモノではイギリス以外の国で生産されているので、こういった点にこだわりのある方はヘリテージコレクションに絞って購入するのが良いでしょう。
革手袋の魅力を最大限に生かすアンライニングモデル
裏地が無く革そのものの味を楽しめるEltonは、革手袋の魅力を最大級に生かせるモデルといっても過言ではありません。
裏地ありのモデルとの違いは、なんといっても高いフィット感を実現しているということ。
第二の皮膚のように手にピタッと馴染み、指先を使うような細かい作業もこなせるほどフィット感抜群です。
インシーム(縫い目が内側)の指先は「十字縫い」と呼ばれるDENTSならではの意匠。
指先が縫い目に擦れるのを防ぎつつ、立体感のある仕上がりを実現しています。
細かいパーツに分けて縫製するという、まさに職人技術の賜物です。
手の甲にはスリーポインツと呼ばれる縫い目が入っています。
クラシックな縫製では一般的で、一応腱の動きを助ける役目や生地の耐久性も向上するとされてはいますが、装飾的な意味合いの方が強いと思われます。
これら職人による手作業の様子は、日本のDENTS公式サイトにアップされている動画にて覗き見ることが出来ます。
スムーズなスマホ操作が可能
Eltonはスマホ操作にも対応。
指先の見た目には特に変わった様子(電極が埋め込まれている、指先だけ素材が違うなど)が無いのに、全く違和感のないスマホ操作が可能になっています。
見た目の品質を損なうことなく現代のニーズに対応しているのが本当に素晴らしいですね。
元々のフィット感の良さと相まって、ノンストレスで操作できちゃいます。
ちなみに、指先だけでなく手の甲なんかでも操作できるので、革全体に導電性のある加工を施していると思われます。
DENTS(デンツ)の手袋のサイズ感と選び方
DENTSの手袋選びにおいて、もっとも悩むのがサイズ選びだと思われます。
結論として、基本的には小さめを選んで正解です。
筆者の手のサイズ(参考用)
参考までに、筆者の手のサイズは
- 手囲い・・・横19cm、斜め21cm
- 中指・・・8.5cm
- 全長(手首から中指先まで)・・・18.5cm
特徴として、フレーム(骨格)でいうと骨格診断の「骨格ナチュラル」に属し、骨ばっているのでフレームや指の長さの比率的には少し縦に大きい部類に入りますが、一方で肉の厚みはそれほどないので、横幅にはそれほど広さを求めないタイプの手になります。
ちなみに、一般的な手袋のサイズ選びの際の「手囲い」とは、生命線の始点から「小指の付け根のシワと手首の付け根のシワまでを3等分し、手首側から3分の1」を通って一周した長さのことを言いますが、DENTS公式のフィッティングガイドによると、真横一周の長さをもとにフィッティングしているようです。
通常のDENTSの手袋のサイズ展開では、7(XSサイズ)=甲周り17~18cm、7.5(Sサイズ)=甲周り18~19cm、8(Mサイズ)=甲周り19~20cm、8.5(Lサイズ)=甲周り20~21cmとなります。(XS,S,M,Lは日本人向けの参考サイズとして記載)
- 7(XSサイズ)・・・甲周り17~18cm
- 7.5(Sサイズ)・・・甲周り18~19cm
- 8(Mサイズ)・・・甲周り19~20cm
- 8.5(Lサイズ)・・・甲周り20~21cm
筆者の手のサイズとサイズ表を照らし合わせて考えれば、真横基準で7.5~8、一般的な「手囲い」である斜めに測ったサイズだと8~8.5になるのでサイズ8が基準になりそうですが、筆者が実際に選んだのは7.5サイズです。
Eltonは裏地の無い一枚革で作られているため、革手袋ならではの伸縮性と手への馴染みを考えて、タイト目にフィットするSサイズをチョイスしました。
結果、絶妙にフィットしてくれるので窮屈感はほぼなく、スマホ対応ということもあって、手袋をしたままの作業にも全く違和感の無いベストなサイジングになりました。
ちなみに、DENTSではシルクやカシミヤ(ジョンストンズ製)など上質なライニング付きモデルも出しているので、今後ライニング付きのモデルを買い足す際にはサイズ8も検討すると思います。
普段の街使いならアンライニングでも充分ではありますが、真冬はさすがに革のヒンヤリ感を感じることもあるので、裏地がついているに越したことは無いかなと。
素手より全然良いんですけどね。
サイズ選びの注意点
サイズ選びの注意点として、DENTSが海外サイズを基準に作られていることもあってか、日本人が着用した際に指先が余りがちという口コミをよく見かけます。
筆者の場合は小さめを選んでいることもあってか、指先の余りは全くなく、気持ち程度ならもう少しだけゆとりが合っても問題ないくらいのジャストフィットなのですが、評価や口コミを探っていると特に親指の先が余りがちなようです。
筆者が持っている7.5よりさらにワンサイズ下の7サイズを使う人も少なくないようですね。(丈感もかなり短くなる気がしますが…)
甲周りが多少窮屈でも革は伸びますが、指の余りに関しては後から防ぎようがないので、そういった意味でも出来る限り小さめサイズを選ぶようにした方が無難ということかもしれません。
ただし、これはあくまでも裏地無しの革手袋ならではの特性を楽しむためのようなもので、ライニング付きで防寒を目的するのであれば、タイトすぎない程度に若干大きめを購入した方が普段使うなかで着脱もしやすいので、この辺りは用途や好みに合わせて選んでいいと思います。
まとめ
DENTSの革手袋の魅力についてまとめました。
特にサイズ選びについては悩むところだと思いますが、フィット感さえバシッと決まってしまえば後は上質な革手袋生活が待っているので、是非ともチャレンジしてみて欲しいところです。
Amazonをはじめ、最近ではオンラインでもサイズ交換無料で試せる機会も多いので、家にいながら複数のサイズ感を確かめてみるのもアリでしょう。
本革の魅力は、使い込むごとに自分の手に馴染んでいって唯一無二の1枚になり得ること。
筆者もまだまだ育て途中なので、この冬も存分にお世話になりたいと思います。
ちょっと革がくたびれたころのレザーケアが今から楽しみなのです。
ではでは。