着心地に優れたcrepuscule(クレプスキュール)のドライバーズニット 417 EDIFICE別注
秋冬物ニットアイテムの中でも高い人気を誇るドライバーズニット。
もともとはマルタン・マルジェラから端を発したアイテムであり、今では各ブランドから同様のコンセプトアイテムが多数販売されています。
昨年発売となったユニクロ+Jでドライバーズニット風のニットアイテムが話題を呼び、さらにZARAのインラインやZARA Origins、今季ユニクロUでも発売されるなどファストファッションブランドでも続々と登場。
トレンドも相まって、これまで以上に人気が過熱しているのをヒシヒシと感じさせられます。
そんな中、筆者がオススメしたいのは国産ニットブランドcrepuscule(クレプスキュール)製のドライバーズニット。
417 EDIFICE(エディフィス)の別注品。
高品質のコットンニットをメインに展開しているブランドとして人気を獲得しているcrepuscule。
そのcrepusculeが手掛けるドライバーズニットの着心地が悪いはずあるまい!
というワケでレビューしたいと思います。
417 EDIFICE別注 crepusculeのドライバーズニット
以前サマーニットの記事でも紹介したcrepuscule(クレプスキュール)。
男女二人のデザイナーが手掛けるクレプスキュールのニット製品は、品質の良さ・着心地の良さから大手セレクトショップからも引く手数多。
コットンニットを得意とし、オーバーサイズの鹿の子編み(モスステッチ)が代表作として特に有名です。
そんな新進気鋭のニットブランドであるクレプスキュールお得意のコットンニットで仕立てられたドライバーズニットは、生地の風合いも着心地も最高なのです。
コットン100%のニット素材
クレプスキュールのドライバーズニットはコットン100%。
マルジェラでもシーズンによってコットン製のドライバーズニットが出ていたりもしますが、様々なブランドで出ている数多のドライバーズニットは基本的にウール100%かウールアクリル混が定番という中で、コットン製は割りと貴重。
コットン素材のメリットとしては、
- 柔らかな肌触り
- 首回りがチクチクしない
- ケアが容易
以前の記事でもたびたび書いていたと思うのですが、筆者は皮膚過敏気味の弱々お肌なので、ヘタな化繊やウール素材など利用すると結構な頻度で肌が負けてチクチクかゆかゆになるのです。
メリノウールなど、極細繊維のウールならイケるけど。
必然的にコットン製品大好き人間になり果てました。
柔らかく優しい着心地で、包み込まれるような安心感があります。
それでいて肉厚に仕上げているので、重厚感と保温性もバッチリ。
立ちの良い襟
コットン製であってもしっかりと襟をキープ。
自重に負けることもありません。
以前COMOLIのシルクネップベストもしっかりと首を覆ってくれるフルジップタイプということで紹介しましたが、さすが上質なニット製品ということで座りが良く、ジップを開けても閉めてドッシリとした安定感があります。
YKK製のシングルジップ
金属ジップには信頼のYKK製ファスナーを採用。
引き手の大きいものを採用しているので開け閉めも楽々。
今作で唯一残念なのがシングルジップを採用しているということ。
本家ドライバーズニットはダブルジッパー仕様ということで、座っての作業が多いタクシードライバーの利便性に配慮した形になっているのですが、ドライバーズニットのアイコンとして有名なディティールだけに、ここはこだわってほしいところでした。
現実の実用性については何とも言い難いですが、座った際のフォルムだったりコーデの幅的にも、なんだかんだダブルジップって惹かれるものがあります。
ドライバーズニットに限らず。
以前紹介したSHIPS別注リバースウィーブなんかもダブルジップ仕様で、特に重量のあるアウターに関しては実用面でもあると重宝します。
次回作では是非に!
ハンドウォーマー的ポケット
クレプスキュールのドライバーズニットはサイドにポケットが付いています。
本家ドライバーズニットには無い仕様ですが、こちらはシングルジップと違ってイイ再構築。
物を入れる用途ではなく、あくまでも手を突っ込んでおけるようなハンドウォーマー的な浅めのポケットになっていて、シティーライクで日常生活における実用性に富んだディティールになっています。
アウターとして着る場合は、やっぱりポケットが欲しくなりますよね。
シルエットはドロップショルダー
肩の落ちたシルエット。
クレプスキュールのニットは基本的にオーバーサイズであったり肩の落ちたシルエットが特徴的ですが、今作も同様にややゆったりとしたサイズ感。
実はクレプスキュールの別注ドライバーズニットにはもう1種類あって、GARDEN TOKYOから出ているものがあります。
違いとして袖の付き方があって、417 EDIFICE別注は上腕あたりから袖がはじまるドロップショルダー型のスリーブであるのに対し、GARDEN TOKYOの別注品では肩の付け根から始まるラグラン仕様になっています。
どちらも肩の落ち感を演出する仕様であることは共通して言えるので、あとはデザイン的な好みになるかと思います。
アウターライクな肉厚ニット
コットン製ながら、アウターとして着るのにも充分なほどの肉厚感。
ニットですが、上からバサッと羽織るように着るのもちょうどいい。
インナーを工夫すれば、冬場でもアウターとして使えるほどの仕上がりです。
保温性抜群。
度目の詰まった畦編みの畝(うね)が非常に美しく、光沢すら感じます。
ニット製品であることと肉厚で重量があることから、基本的にハンガー吊るしは避けたいところ。
コットン製で洗濯も容易なのがメリットですが、水を吸ったコットンはさらに重量がますので、乾燥の際は平置きで乾かすのが安心です。
crepsculeのドライバーズニットに限らず、ニット製品など型崩れしやすい衣服の洗濯のために平干し用ネットを準備しておくと、スペースも確保できるので平置き乾燥もラクラク簡単です。
まとめ
数あるドライバーズニット(フルジップニット)の中でも、クレプスキュールのドライバーズニットは上品で優しい着心地に癒されます。
インナーとしてはもちろん、アウターとしても存分に楽しめる逸品。
ダブルジップ仕様にしてくれれば完璧なので、来季以降のアップデートにも期待したいと思います。
ドライバーズニットに関連していうと、別ブランドで気になっているアイテムがBATNER(バトナー)のドライバーズニット。
奥山メリヤスという山形県にあるニットウェアファクトリーが手掛けるブランドで、メリノウールをベースに独自開発したSOLID WOOLという糸を100%使用したドライバーズニット。
メリノウールを採用した独自開発素材ということで、恐らくチクチク感も感じないと思われます。
肩から胸に入った特徴的な編み柄もめちゃくちゃカッコイイ。
特にアイボリーが気になっています。
ただ、crepusculeの別注ドライバーズニット同様シングルジップ仕様なのが残念。
春夏シーズンに出ていたスーピマコットン製ドライバーズニットではダブルジップ仕様になっていたので、ぜひともこちらもダブルジップ仕様に戻してほしいところです。
どうしてもダブルジップにしたい場合はお直しに持っていくことも考えますが、出来れば純正として出してほしいですね。
ドライバーズニットもまだまだ需要が高まっている中で、着心地の良いニットアイテムを追求しているブランドはしっかりチェックしていきたいと思います。
ではでは。