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オールヌードル メインビジュアル

日清の完全食「オールイン」シリーズにまぜそばが登場。今後の展開を考察

2019年8月8日

カップ麺・即席麺の最大手である日清食品が参入した完全栄養食市場。

第一弾として投入された「All-in PASTA(オールインパスタ)」に続き、第二弾「All-in NOODLES(オールインヌードル)」が発売になる模様。

8月19日の発売開始に先駆けて、8月6日より公式オンラインストアにて先行予約が開始されています。

※第一弾オールインパスタの実食レビューはこちら

All-in NOODLES(オールイン ヌードル)とは

オールヌードル メインビジュアル

第一弾はパスタでしたが、今回発売のオールインヌードルは中華麺。と言ってもラーメンではなく、汁無しの「まぜそば」としてのラインナップ。麺のみの袋タイプが1種類と、かやく・スープが付いたカップタイプ3種類の2パターン計4種。これらの調理の形式は、前回のオールインパスタと同じようです。

味の種類は以下三種類。

卵黄だれとラー油をきかせたコク旨油そば

カップタイプ油そば

パクチー香るトムヤムまぜそば

カップタイプトムヤムまぜそば

ごま香る濃厚担々まぜそば

カップタイプ坦々まぜそば

それぞれラー油、唐辛子、花椒(かしょう)と、使用する香辛料や調味料の種類は違うものの、シリーズとしてピリッとした辛みのある味に仕上げているのかなと想像できます。この中でも、パクチーを効かせたトムヤムまぜそばが特に気になりますね。

麺はオールインパスタ同様「栄養ホールドプレス製法」で製造された麺。

栄養ホールドプレス製法

「完全栄養食」としての栄養素を麺の中に封じ込めたこの形式。オールインパスタの時は、咀嚼中に若干の苦みやえぐみが感じられ、この点が一部消費者に不評だったようですが、今回中華麺として新しい麺が発売になり、この辺りが改善されているのかどうかにも注目したいと思います。中華麺ということはかん水も使用しているのかな?

日清の完全栄養食に関する考察

今回新しく中華麺(まぜそば)がラインナップに加わったわけですが、世間の関心はどうでしょうか?

前回初めて完全栄養食市場への参入を表明した「オールインパスタ」の発表時には、かなりの注目を集めました。各メディアにも大きく取り上げられ、いよいよ食品大手が参入すると界隈のざわつきも見られたものです。

オンラインストアでは、発売直後数時間で初回生産分が完売、その後もしばらく在庫不足であったりと、注目度の高さを感じさせられました。

そこへきて今回、第2弾の製品投入なわけですが、第1弾に比べるとやはり勢いも落ち着いてしまった印象が強いです。筆者も今回の第2弾の発表を1~2日遅れて知ったのですが、オンラインストアで問題なく購入予約も可能で、やや拍子抜けしてしまうほどです。(ただし、これは生産体制が整ったことや、予約→発送までのリードタイムが設定されていることなどの影響もあるかもしれませんが。)

ここからさらにブレイクを狙うには更なるキッカケが必要になりそうです。例えば、公式ストアのレビューにも少なくない数で見受けられる「味」に関する不満の声。正直食べ慣れもあるとは思いますが、慣れる前に顧客が離れては意味が無いので、圧倒的な美味しさへの追求・改善がまず第一です。

二つ目は、今後も麺のみにこだわっていくのか?ということ。日清食品がベンチマークしているであろう完全栄養食市場の立役者ベースフード社は、「ベースパスタ」からはじまり、完全栄養パンである「ベースブレッド」を作りました。冷凍から始まったベースブレッドは、すぐさま改良に取り組み常温保存を可能にし、簡便性がより向上。筆者は、常温保存可能になったタイミングで即定期購入に切り替えました。また、COMPをはじめもともと完全食の主流であった粉末を溶かして飲む「ドリンクタイプ」もあるわけです。こういった市場の中で、麺のみにこだわってポジションを作りに行くとなると、開発・ブランディング・周知をとことん突き詰めていかなければ短命に終わる可能性もあるでしょう。

ブランドという意味では、以前の記事にも書きましたが、既存の日清製品のブランドの「完全栄養食Ver.」「高級ライン」の位置付けとして作れないのかという疑問は未だあります。低カロリーや低糖質など、健康を意識した商品カテゴリーも既に販売されており、売れ行きも好調だったとする決算発表があった記憶があります。オリジナルブランドを立ち上げるよりよほど衆知力はあるはずなのだけれど、この点は事業内での調整もあるのでしょうか。

第1弾パスタと第2弾まぜそばのチョイスも大変興味深い。第1弾のパスタは良いとして、第2弾はラーメンでくるものとばかり思っていたもので。恐らく、ラーメンはスープの絡みも出てくるため味の問題もあるのだろうが、せめて「焼きそば」とした方がまだ手に取る人も増えたのではないかと思っているのですが…。

このあたりの製品ラインナップに関しては、製造技術上の課題や味とのマッチングもあるので、日清さんとしては現状最も良い選択をしているのでしょう。(たぶん)

何はともあれ、新しいものは実際に一度試してみないと分からない、ということで早速注文してみました。

これも以前の記事に書きましたが、消費者としては完全栄養食市場が広がりを持つこと自体喜ばしいことなので、ベンチャーであれ大企業であれ、新しい試み自体は応援したいと思います。

美味しいといいなぁー

追記
オールインヌードルの新発売記念試食会に「メディア枠」として参加させていただきました。

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