final監修!完全ワイヤレスイヤホン「ag TWS04K」高機能・高音質で隙が無さすぎる1台
完全ワイヤレスイヤホンといえば、筆者はこれまでSoundPEATS社のTrueFree+とAnker社 SOUNDCORE Life P2という安価な入門機と呼ばれる類のイヤホン2種を購入しました。
安価とはいえ機能面としてはそれほど不満に思うことも無く、気軽にガシガシと使っていたのですが、そろそろ「本質的に音を追求した中華価格帯以上のモデルを試してみたい」という気持ちが湧いてきていました。
そんな中、年末恒例となっている2020年度ふるさと納税の返礼品を検討していたところ、川崎市のふるさと納税に「finalやagブランドを擁するSNEXT社(現在は株式会社finalに社名を変更)のイヤホンやヘッドホンが採用」というニュースを偶然発見!
寄付額の残り枠としてもちょうど良かったため、現在同社がリリースしている完全ワイヤレスイヤホンの最上位機種であるag TWS04Kをチョイス。
申し込みから10日ほどで到着という驚きの早さでゲットできたので、年末から年始にかけて実際に使って見た使用感をレビューしてみたいと思います。
結論を先に書いておくと完璧な1台。
完全ワイヤレスイヤホンブランドagとは?
agとは、ハイエンドオーディオ用イヤホン・ヘッドホンも手掛けるfinal監修のもとに製品を展開している完全ワイヤレスイヤホンの国産ブランド。
finalのイヤホンと言えば、イヤホン・オーディオマニアとしても有名な羽生結弦選手が愛用しているとして話題を呼ぶなど、確かな音質とオリジナリティのあるデザイン性で高い評価を獲得しています。
そんなfinalが監修する完全ワイヤレスイヤホンブランドagは、「ありがたし(『めったにない』を意味する古語)」を由来とするブランド名で、国産ブランドらしい絶妙なニュアンスを纏ったネーミング。ちなみにagブランドが展開する「R」シリーズと「Kシリーズ」は、それぞれ「らうたし(可愛らしい)」「かしこし(優れている)」というこちらも古語を由来とするネーミング。
今回紹介するTWS04Kは、「かしこし」由来のKシリーズデバイスになります。
製品名の後ろにKかRが付き、それぞれがシリーズ名を表しています。
ちなみにRシリーズは、カラフルなカラー展開とコロンとした見た目が本当に可愛らしいシリーズ。
価格帯といいデザイン性といい、実にらうたし。
筆者としてはグリーン推し。
ag TWS04K 基本スペック
製品名 | AG-TWS04K |
---|---|
発売日 | 2020年5月1日 |
価格 | ¥15,800 |
通信方式 | Bluetooth®️ 5.0 |
充電方式 | USB Type-C |
対応コーデック | SBC, AAC, Qualcomm® aptX™ audio |
連続音楽再生時間 | ケース込み最大180時間(aptX™️®️:6時間、SBC/AAC:9時間) |
防水性能 | IPX7 |
同梱物 | final TYPE E完全ワイヤレス専用仕様イヤーピース(S~LL)、USB Type-C充電ケーブル |
ふるさと納税 | 川崎市ふるさと納税返礼品に採用 |
TWS04Kの基本スペックとしては、同価格帯の中ではフルスペックと呼んでも差し支えないほど、一通りの機能がすべて備わっています。(強いて言うならノイズキャンセリングは非対応)
まず、ワイヤレスイヤホンの購入を検討する際に確認が必要な対応コーデック。
- SBC
- AAC
- apt-X
以上の主要3規格に対応しており、特にapt-Xの恩恵としてはAndroidユーザーが低遅延高音質方式として再生可能。(AACがiPhone、apt-XがAndroidで主に対応。筆者はAndroidユーザー)
防水性能もIPX7という最上位クラスの防水性能を備えているため、雨濡れや水没にも強い。
これほどの高い防水性能を確保するための防水機構にもかなりこだわっていて、これまで「音質を落とす」として防水機能を見送っていた同社ですが、「独自開発に成功した新しい防水機構」により、音質を落すことなく防水機能を実現したのだとか。
ここまでくると音の変態ですね…(褒め言葉)
さらに、TWS04K最大の特徴ともいえるのがバッテリー。イヤホンそのものも最大9時間再生可能というなかなかのパフォーマンスですが、ケース自体が2,600mAhのモバイルバッテリーとして活用できるという優れモノ。
一度満充電にしておけば、イヤホンの充電切れに悩まされることはほぼ無いと思えるほどの大容量バッテリー。
緊急時にはモバイルバッテリーになるという非常に存在感のあるイヤホンケースになっています、が、その分ケース重量としてはやや重め。
そしてなんといっても、嬉しいことに神奈川県川崎市のふるさと納税返礼品に採用されています。
納税枠に空きがあれば、お得に購入できてしまうチャンスがあるのは非常に嬉しいところです。
TWS04Kレビュー
「マニアのサブ機」を謳うKシリーズ。
TWS04Kは、数ある完全ワイヤレスイヤホンの中で、とても「サブ」の枠には収まりきらない優秀さ。
革シボ仕上げのケース
しっとりとした触り心地のケース。
革シボ仕上げで重厚感と高級感あり。
モバイルバッテリー機能搭載の大容量バッテリーのため、実際に手に持った時のズッシリ感も感じます。小ぶりなので持ち運びの不便さにはあまり影響はしなさそう。
せっかくのモバイルバッテリー機能ですが、USBケーブルも一緒に持ち歩かない意味を成さないという弱点も。
容量的にもあくまでも緊急用かな、と。
同梱品をチェック
USB TYPE-Cの充電コードと説明書、そして評価の高いfinal TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様イヤーピースのサイズS~LLまでの一式が同梱されています。(Mサイズはイヤホンに初期装着済み)
finalのTYPE E完全ワイヤレス専用仕様イヤーピースに関しては、以前単体で購入しレビュー済み。
付け心地よく、とても優秀なイヤーピースです。
左右どちらでも充電可能
一応イヤホン本体のL-Rの表記はあるものの、充電ケースへの投入は左右の区別なく可能。
つまり左右のイヤホンをどちらの位置に置いても充電可能ということ。
左右の判別なんて1秒もかからないと思いますが、ちょっと急いでるときなどはサッとストレスフリーで収納できて地味に便利。
ペアリング方法
ペアリングについては、ケースから取り出すと自動でペアリングモードに切り替わるのですが、一度機器と接続すると、他のデバイスと接続したいときにも自動でペアリングモードに切り替わらない時があります。
そんなときは、L側のイヤホンのスイッチを2回押すとペアリングモードに切り替えることが出来るので、再接続の際にも装着したままで対応可能。
TWS04Kの音質
さてさて、ここからはTWS04Kの肝心の音質について。
まず筆者の好みとしては、以前TrueFree+の記事にも書きましたが、ドンシャリ嫌いのフラットな音質が好みで特にボーカルを重視します。
そんな筆者の好みから言わせると完璧と言っても良いほどドストライクな音質でした。
クリアでフラットな耳疲れしない音
第一印象は、耳疲れを起こさせないクリアでフラットなナチュラル志向。
ボーカルは解像度が高く透明感があり、音の広がりもしっかり感じられる。
筆者は時折耳を突き刺すようなキンキンとした高音も好んだりもするのですが、TWS04Kでは初めからエージングが進んで角が取れたかのようなマイルドさに包まれた高音。
こもる感じはなく、音の表現力と優しさで包まれるよう。これはこれで悪くない。
低音は力強さがありながら明瞭
一番驚いたのは意外にも低音域。
筆者はドンシャリと評価されるようなサウンドには割と否定的で、過度に強調されて本当の音が何なのか分からなくなるような「とにかく低音志向」のイヤホン群に辟易していたのですが、TWS04Kの低音は全くの別物。
明瞭で芯の通った低音を素直に鳴らしてくれるのですが、今何の楽器をどんな風に演奏しているのか目の前にその光景が浮かぶような解像度。
ベースの弦のこすれる音、バスドラツインペダルの力強い疾走感など、「艶のある音」とでも言いましょうか…
力強さと臨場感を保つ厚みのある音で、演奏者の表現力をしっかりと再現してくれるような素晴らしい低音。
これなら使用者が「低音好き」を嘯いても納得の出来かと。
装着感も安定
また、付け心地に関してはfinalのイヤーピースということも踏まえつつ、それを抜きにしてもデバイスそのものの付け心地も悪くないように思います。
耳入り口付近での納まりの良さがあり、デバイスの重心が安定する感じ。
TWS04K まとめ
agのTWS04Kは、見た目の高級感・機能性・音質の3拍子が揃った完璧ともいえる出来だと思います。
少なくとも同価格帯ではトップクラスの高評価でしょう。
ここまで揃っていながら15,000円とは、圧倒的と言ってもいいほどの割安感を感じます。
後は選ぶ際の音の好みの問題だけかな、と。
同モデルでホワイトカラーも発売されていますが、機能としては全く同じ機種でありながら音のチューニングがまた異なるらしく、より低音重視の音質に設定されているとのこと。そちらも気になる…
価格としてはミドルレンジでありながら、良質な有線イヤホンにも匹敵するであろう音質と高機能性を備えた完全ワイヤレスイヤホンTWS04K、是非お試しください。
特にワイヤレスイヤホン中級者以上の方にオススメです。
ではでは。