春夏必須のパックT。定番ブランドのオススメアイテムをご紹介
今回は春夏にオススメのパックTをご紹介。
パックT定番ブランドの中でも様々な種類のアイテムが出ていますが、筆者の基準として、消耗品としてある程度気兼ねなくヘビーユース出来ることと、価格と品質を比較したときにバランスが取れていると感じるものを重視して愛用しています。
基本的には以前にも書いたことがある通り、自称「プチ素材厨」なのであくまでも素材感や着心地重視。
そんな素材感重視で選んだマイベストパックTランキングの中から、選りすぐりのアイテムをご紹介します。
特にオススメは、フルーツオブザルームのヘビーオンスTと、ブルックスブラザーズのスーピマコットンネイビー。
※おすすめのドメブラパックT記事も書きました。
パックTとは?
そもそもパックTの明確な定義は無いと思いますが、一般的にはシンプルなTシャツ2~3枚が文字通りパックされたモノを指すのが一般的かと思います。
タグレス仕様やワンポイントロゴなど、着回しやすくミニマルでベーシックなデザインであるモノが大半。
これまでは、複数枚まとめて購入することができてTシャツ1枚あたりを安価に購入できるということがパックTならではの最大のメリットとして広く認知されていたと思います。
なのですが、最近ではマルジェラをはじめとしたメゾンブランド・ハイブランドからセレクトショップまで、デザイン性やブランドフィロソフィーを表現してパッキングされたTシャツを販売することが多くなっていて、むしろ「個包装で丁寧にパックされている」というラグジュアリー感や清潔感を押し出してきている気がするので、一概に「大容量&リーズナブルな物」と定義するのも難しくなっているところではあります。
パックTというジャンルそのものの捉え方が変わってきてはいますが、とはいえお買い得な物が多いのは確かかと。
次からは筆者が実際に愛用しているブランドのオススメアイテムをご紹介。
パックTの元祖 Hanes (ヘインズ)
パックTの元祖であり、言わずと知れた無地白Tシャツの定番中の定番ブランドHanes (ヘインズ)。
ヘインズは1901年にアメリカで誕生したアンダーウェアブランドで、ヘインズの代名詞でもある3枚組パックTシリーズは販売開始から半世紀以上の歴史を誇っています。
パックTの話題としては名前を挙げないわけにはいかない。
3枚組パックTシリーズは全部で3種類あり、赤パック、青パック、金パックのそれぞれ3種カラーでパッケージ分けされています。
3パックTシャツ 赤 青 金 ラベルの特徴と違い
3パックTシャツ赤・青・金3種類のラベルの特徴・違いとしては、
- ヘインズ 3P-Tシャツ赤パック(レッド)
- コットン100%仕様。最も定番でオーソドックスなヘインズTシャツの顔で、弱テンション織りによる首元のクタリ感が魅力としてファンも多い。3種の中で最も安価。クルーネックとVネックの2種類展開
- ヘインズ 3P-Tシャツ青パック(ブルー)
- ポリ混素材を使用することで耐久力が増し、また速乾性も向上することでドライな肌触りを実現。機能性に長けた出来る子なのに3種類の中で一番地味…赤ラベルと同じくクルーネックとVネックの2種類展開
- ヘインズ 3P-Tシャツ金パック(ゴールド)
- コットン100%仕様。赤ラベルとの違いは、プレミアムコットンを100%使用していることで、より上質な質感と耐久性を実現している。番手(太さ)の異なる糸を組み合わせることで穏やかな凹凸を生み出し、綿100特有の生地のふっくら感と張り付き防止効果によるドライな着心地を両立している。3種類の中で最も高価。クルーネックのみの展開
上記がヘインズ3枚パックシリーズ3種類のそれぞれの特徴。
タグレス仕様(首元のネームタグを排除することでチクチクしない)は3種ともに共通。
これらの中で、筆者のオススメは断然ゴールドラベルです。
ゴールドラベルがオススメ
着た時の肌触りと見た目の質感が他2つとは明らかに違います。
シルキーでツヤ感のある見た目ながら生地もしっかりしていて、良質なコットンのおかげか確かに耐久性も向上していると思われます。
肌着として一般的には消耗品扱いだと思うのですが、着用頻度を考慮してもあまり寄れが気になりません。
使い込んだクタリ感が好きなら赤、ドライな質感が好みなら青をそれぞれ選べばいいと思いますが、着心地や見た目の質感を重視して3つの中からどれにしようか迷うくらいならゴールドを買っておけばまず間違いないと思います。
一点だけ、なぜかゴールドパックだけVネックの展開が無いため、Vネック好きとしてはそこだけがやや不満。
基本的には透ける
一つ注意点としては、あくまでもアンダーウェアライクな白Tシャツなのでまず透けます。
薄手の割にはまだ透けにくい方の部類には入るとは思いますが、どうしても透けを気にせず一枚で着たいという場合は、ノースリーブのエアリズムなどもう一枚インナー着用が必須かと。
また、どんなブランドの製品でも「白Tは基本的に透ける」ということを前提として、透けるのを少しでも抑えたい場合は最低でも5~6オンス以上、出来れば後に紹介する7オンスクラスの厚手の物をチョイスしたいところ。
どうしても透けるのが気になる場合は、7オンスクラスのTシャツを、ややゆったりめのサイズ感で着るようにしましょう。
サイズ感
ヘインズのパックTに共通したサイズ感としては通常の日本サイズのチョイスでピッタリしすぎずジャストといった感じ。
着丈はやや長め。
筆者も今年のミリタリー&ワークな気分に合わせて、デニムやM-47にTシャツ1枚の粗野でアメリカンな感じで着たいような気分が高まっております。
3種類それぞれを着比べたい場合は「3種お試しパック」を出してくれているところがあるので、そちらからまず試して見るのもありかと。
ところで、ヘインズにはもう一つBEEFY-T(ビーフィー)という6.1オンスコットンのヘビーウェイトTシャツシリーズがあって、そちらも人気があるのですが、ヘビーウェイトTに関しては次に紹介するフルーツオブザルームやユナイテッドアスレのヘビーウェイトTをオススメしたい。
古き良きアメリカ FRUIT OF THE LOOM(フルーツオブザルーム)
ブランドとしてヘインズ以上に長い歴史を持つFRUIT OF THE LOOM(フルーツオブザルーム)。
1851年創業。ブランド名の意味は「織り機の実り」(LOOMは「部屋(ROOM)」では無く「織り機」という意味)。
「FTL(FRUIT OF THE LOOM)の果実のロゴを知らないアメリカ人はいない」とまで評されるほどアメリカ人の生活の中に広く浸透しているブランド。
プリントTのボディをはじめとしたあらゆるブランドで広く採用されているアンダーウェアブランドのフルーツオブザルームは、古き良きアメリカを象徴するようなブランドです。
ベーシックアイテムを展開する数あるブランドの中でも筆者が最も好きなブランドの一つで、品質に対するコスパは最高クラスだと思います。
フルーツオブザルームのパックTの中で、筆者イチオシのアイテムが7オンスのヘビーウェイトパックT。
7オンス ヘビーウェイトパックT
ヘビーオンスの厚手パックT。
コットン100%仕様。
この1枚入りのヘビーウェイトパックTは、フルーツオブザルームの中でも日本の国内企画として販売されている1枚。
品質はまさに折り紙付きで、この価格帯で1枚着で着れるレベルの厚手の無地Tはこれさえあればいいのではないかと思わされるほど良質。
滑らかな肌触り
一般的にヘビーオンスのしっかり目のコットンTは、ガサッと感やザラッと感を連想する方も多く、またその質感が魅力だと考える方も多いはず。
しかしフルーツオブザルームの7オンスTシャツは、それらと全く異なる素材感。
滑らかなコーマ糸(表面をコーミングして短繊維を取り除いた糸)を使用しているため肌触りがよく、見た目にも美しい微光沢とツヤ感が感じられます。
柔らかな着心地でありながら、しなやかでコシのある生地なのでヘビーユースにも耐えうる丈夫さもしっかり兼ね備えています。
サイズ感
サイズ感としては日本人体型に合わせた造りになっており、一般的な日本サイズでジャストなサイズ感。
また、ネック部分のネームタグも生地に直接プリントされたタグレス仕様でストレスフリー。
裾にはお馴染みのフルーツロゴが生地と同系色でプリントされています。
ポケット有り無しの2種類で展開しており、価格は1枚1600円~2000円弱ほど。
1枚あたりでいうとやや割高ですが、ヘビーウェイトコットン100%の品質に対するコスパはかなり優秀。
というか、ヘビーウェイトTシャツでこの価格に対するクオリティは他では中々無いと思いますね。
その他ベーシックアイテムも豊富
余談ですが、ベーシックアイテムの王道ブランドということで、フルーツオブザルームのスウェットもオススメできる品質。
定番の型はもちろん、写真のアイテムのようにサイドジップ付きの裏毛スウェットまで発売していたりします。
ベーシックアイテムのラインナップが豊富で幅広い。
フルーツオブザルームならではのワンポイントロゴやビッグロゴなどで無地に彩りを添えるのも嫌味にならず主張出来るのでオススメ。
シャツ類が詰め込まれた福袋も購入しました。
無地モノに飽きてきた方は、春夏のコーデにフルーツオブザルームのカラフルロゴをワンポイントで取り入れるのがオススメ。
高コスパ国産ブランド United Athle(ユナイテッドアスレ)
高品質低価格を実現する国産ブランドとして、Tシャツをはじめとしたベーシックアイテムを展開するユナイテッドアスレ。
ユナイテッドアスレとは、名古屋の老舗アパレル企業を本社に持つシンプルデイリーウェアを手掛けるアパレルブランド。
1930年に創業、90年以上の歴史を積み重ねてきた伝統的なモノづくりの技術と経験を活かし、高品質でありながら低価格を実現している実力派です。
ユナイテッドアスレでオススメなのが、USコットンを100%使用した7.1オンス ヘビーウェイトTシャツ。
7.1オンス ヘビーウェイトT
個別にパッキングされているわけでは無いのですが、他ブランドのパックT並みかそれ以上のコスパの良さということでご紹介。
フルーツオブザルームのヘビーウェイトTに比べてUSAコットンTらしいザラつきのある生地感が魅力の一枚。
「ザ・USAコットン」「ザ・ヘビーウェイト」と呼ぶにふさわしいTシャツで、非常に着ごたえのあるタフな質感。
半袖と長袖の2パターンがあり、半袖ならなんと1000円ほど。
長袖でも1500円弱で購入できます。
コスパ高すぎ!
サイズ感
サイズ感としては横幅にややゆとりのある造り。
体のラインを拾いにくく透けにもだいぶ強いので、高品質でコスパの良い白無地Tシャツを探しているなら買って損は無いと思います。
そしてカラバリも豊富。
ヘビーオンススウェットもオススメ
ちなみに、FTLに同じくユナイテッドアスレのスウェットも上質で高コスパ。
スウェットのオススメは12.7オンス生地を採用したヘビーウェイトスウェット。
裏起毛ではなく裏パイル(裏毛)を使用したスウェットで、吸水性も良いので暖かさと肌寒さが混在する春先のスウェットコーデにもオススメ。
(余談ですが、色々なところで販売されているスウェットの通販ページなどを見ていると時々見かけるのですが裏毛と裏起毛の認識と表記がごっちゃになっていて、「裏毛を使用した裏起毛素材だから暖かい!」みたいなわけのわからない商品紹介されていることがたまにあるのでさすがにあれはやめて欲しい…完全に別物です。「裏パイル」とまで記載されていれば恐らく裏毛=タオル地と同様の仕様ということで間違いないとは思うのですが…)
洗濯後の縮み幅を軽減するプリシュランクファブリック(製造工程で洗い→乾燥をかけた生地)を採用しているので、サイズ感もジャストで選ぶことが出来ます。
ヘビーウェイトで裏パイル仕様のスウェットは、低価格帯で探すと意外と見つからないので貴重だと思います。
⇒H&MのBlankStaples 裏毛ヘビーオンススウェットが登場
上質でコスパの良い無地のスウェットを探している方は試す価値あり。
伝統のアイビールック Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)
伝統と格式、アメリカントラッドスタイルの象徴であるブルックスブラザーズ。
1818年創業。米国最古の紳士服ブランドとして200年以上の歴史を持ち、定番のアメリカンクラシックを守り続けているのが特徴。
ボタンダウンを開発したことでも有名ですね。
ちなみに、米国ブルックスブラザーズは新型コロナの影響により昨年経営破たんしてしまいましたが、日本におけるブルックスブラザーズジャパンは事業継続。(ダイドーリミテッドが連結子会社化を発表済み)
そんなブルックスブラザーズから発売されている3枚入りパックTは、スーピマコットン100%を贅沢に使用した高品質なアイテム。
スーピマコットンの肌触りの良さとなめらかな光沢感、さらに耐久性も高いことから多くのファンを獲得し、パックTランキングでも必ず上位に名前が挙げられるほどの人気商品になっています。
そこで筆者がオススメしたいのは、ブルックスブラザーズ定番のスーピマコットンパックTをベースに、ブルックスブラザーズの代名詞である「紺ブレ」を再現したネイビーパックTです。
スーピマコットン ネイビーパックT
ネイビーパックTは、アダムエロペの別注品。
いち時代を築いたブルックスブラザーズの王道ネイビーブレザーへの敬意と称賛を感じさせる別注ネイビーは、ブランドの歴史と文化というコンテクストを素肌に纏う様で気分が高揚させられます。
品質的にももちろん申し分なく、スーピマならではの着心地のよさと光沢感が伝統のネイビーをより一層引き立ててくれています。
薄手ながら一枚でも決まる気品を感じさせますね。
この品質で1枚当たり定価2000円ほど、セール価格なら1枚なんと1000円余りでスーピマコットン100%のTシャツが手に入るのでまとめ買いにもオススメ。
サイズ感
サイズ感としてはややゆとりのある丈長タイプですが、ゆるっと着る派の筆者はそれほど気にならない身幅と丈の長さ。
唯一の欠点を挙げるとすれば左裾のタグが長くペロッとめくれて裾から出てくるところ。そのままだとストレスなので切ってしまうのもあり。
ここだけはなんとか改善してほしいですね。
もはやデザイナーズブランド ユニクロ+J
パックTとは呼べないかもしれませんが、プチプラの無地Tシャツとしてユニクロ+JのスーピマコットンリラックスフィットクルーTの出来が最高すぎました。
光沢感・素材感のレベルが高すぎて、ヘビロテ必死のアイテム。
薄手ながら一枚で着てもかっこ良いし、丈が長めなのでインナーに差して裾からのちょい出しにも使えます。
セールになったら色違い・サイズ違いでまとめ買い推奨。
筆者が思うパックTランキングの中でも、コスパ・品質ともにトップクラスに優秀なTシャツとして急遽ランクインしました。
ユニクロ×ジルサンダーの最後の置き土産。
ネイビーに関しては前述のブルックスブラザーズ別注ネイビーの方にわずかに軍配ですが、それ以外のカラー展開に関しては何枚あってもイイので、物があるうちにストック買いを推奨。
詳細については個別記事にてレビューを書いているので、そちらもチェックしてみてください。
BODY WILDの長袖パックT
番外編。
たまたまコストコで見つけたBODY WILD(ボディワイルド)の長袖パックTがコスパ最高すぎ。
個別記事でレビューしています。
しなやかな生地感で着心地がよく、秋冬のインナー使いにも最適。
一枚使いで使うことは無いと思いますが、薄手の白ロンティーを探している人にはかなりオススメ。
パックTシャツ まとめ
代表的なパックTシャツブランドのアイテムの中でも、筆者イチオシのパックTをご紹介しました。
筆者の使い方としては、
アメリカンカジュアルな定番白Tシャツはヘインズのゴールドパック
しなやかな着心地の厚手Tシャツならフルーツオブザルームの7オンス
一枚着でワークっぽくタフに着るならユナイテッドアスレ7.1オンス
上品見えするインナー使いや重ね着にブルックスブラザーズのネイビーパックT
といった使い分けが定番。
今回紹介したアイテムごとの比較イメージとしては、
生地の厚さ(透けない)ランキング
ユナイテッドアスレ
フルーツオブザルーム
<<越えられない壁>>
ブルックスブラザーズ
ヘインズ
生地の滑らかさランキング
ブルックスブラザーズ(光沢)
フルーツオブザルーム(微光沢)
ヘインズ(ザ・Tシャツ)
ユナイテッドアスレ(ザラつきマット)
着回しやすさランキング
フルーツオブザルーム(単品・重ね着万能型)
ユナイテッドアスレ(一枚着パワー型)
ブルックスブラザーズ(ラグジュアリーだが単品使いに不安が残る)
ヘインズ(圧倒的インナー感…時にそれが良い!)
生地の厚さ(透け感)ランキング | 【厚い(透けにくい)】ユナイテッドアスレ ≧ フルーツオブザルーム >>>ブルックスブラザーズ > ヘインズ【薄い(透けやすい)】 |
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生地の硬さランキング | 【シャリ感】ユナイテッドアスレ >>>フルーツオブザルーム > ヘインズ >>> ブルックスブラザーズ【しなやか】 |
光沢ランキング | 【シャイニー】ブルックスブラザーズ ≧ フルーツオブザルーム >> ヘインズ >>>> ユナイテッドアスレ【マット】 |
筆者の主観でザックリとしたイメージとしては上記のような感じ。
それぞれに異なった良さがあるので、着用イメージに合わせてチョイスするのがオススメ。
これからの季節、春から夏にかけて活躍してくれること間違いなしの無地Tシャツなら何枚持っていても多すぎるということは無いと思うので、一度着比べて見てはいかがでしょうか。
また、数年着てヨレや汚れが気になってきたTシャツがあればシーズン前に買い替えて気分を一新し、スッキリとした気持ちで新しい季節を迎えるのをオススメします。
その際の一枚目は、やはりなんといっても白の無地Tシャツ。新しくまっさらなシャツを開封して着用する爽快感は、手軽に気分をアゲる方法としてもオススメできます。
ぜひお試しあれ。
ついでに着古したコットンTシャツは革物・革靴の磨きに再利用を。
ではでは。