ユニクロ×ジルサンダー「+J」2020AWコレクションは、セットアップジャケット&ボトムス2型の素材に注目
10月28日に発売日とともに発表されたユニクロとジルサンダーのコラボコレクションのラインナップ。
充実したフルラインナップの衝撃の大きさに驚愕した人も本当に多かったと思うのです。
二日ほど経ってだいぶ冷静に見れるようになったときに、プチ素材厨の筆者が最も注目したのはジャケットとボトムスのセットアップ。
アウターのインパクトが大きいのでどうしてもそちらに印象が引っ張られてしまうのですが、今回のジルサンダーコレクションはジャケットとボトムスがかなり充実していて。
その中でも特に使用されている素材に注目したときに気になるアイテムがあったので紹介したいと思います。
※追記 実際に購入したレビュー記事はこちら
ウールテーラードジャケット&ボトムス
今回の+Jコレクションの中で、最もシルエットと素材感の組み合わせが気になったアイテムがウールテーラードジャケットと、セットアップ対応のウールスリムフィットパンツ。
こちらは上下ともにウール100%仕様となっています。
メンズとレディースともにウール100%使いのジャケット&ボトムスがラインナップされていますが、男女でちょっとタイプが異なるアイテムの仕様になっているのでそれぞれ注目したいポイントを書いてみたいと思います。
MEN
まずはメンズのセットアップから。
ウールテーラードジャケットとウールスリムフィットパンツの素材には、日本を代表するテキスタイルメーカーNikke(ニッケ)社 / 日本毛織株式会社のウール素材を使用しているとのこと。
このアイテム、写真で見てもハッキリ分かるほど光沢感抜群の仕上がりになっているのが分かります。
この光沢感とツヤ感がウール100%素材で出ていることを考えると、アイテムの出来としてかなり期待できるのではないかと思う次第です。
というのも、通常安価なジャケットやボトムスにはポリ混素材が使用されていることが多く、そういったアイテムの光沢感というのはどうしても化繊っぽさのあるポリエステルの素材感が強く出てしまって、安っぽく見えてしまうことが多々あるのです。(すべてとは言わないが)
ツヤと言うよりテカりみたいな。
一方、+Jのジャケットは100%ウール素材で信頼の国産テキスタイルメーカー製。この商品の実物のツヤ感にはかなり期待できるのではないかと。番手が気になる。
ジャンルとしては、セットアップと言うよりほぼほぼスーツに近い質感と言っても良さそうですね。
スーツというと、基本的には装飾によるごまかしが効かないため「仕立てと生地でほぼその価値が決まる」と言われています。
このあたりの生地感に関しては、天下のユニクロさんとジルサンダーが選んだNikke社製ウールなのでまず信頼できるだろうと思われるのと、そもそもジルサンダーがデザインしたスーツがこの価格であると考えたら1着買っておくべきなのでは?と思わされているわけです。
なにより
「そのスーツいいね、どこの?」
「これ?安物だよ。ジルサンダー」
という遊びをしてみたい←
WOMEN
レディースのウール100%のテーラードジャケット&ウールスリムパンツ。
こちらは、メンズに比べるとややカジュアルに寄っていて、着回しがしやすそうなデザインになっています。
素材に関しては、ウール100%表記ではあるのですがNikke社の記載が無いのでメンズとはまた違った素材っぽい。
ツヤ感もメンズに比べるとだいぶ抑えられている様な印象です。
ジャケットもパンツも洗練されたデザインでめちゃくちゃ格好いい。「襟裏のカラークロスまでこだわっている」とわざわざ記載されているので、この辺りの仕様は実物でも見てみたいですね。
そして注目すべきはボトムスの裾。
ジップ仕様になっていて、フレアスタイルのパンツとしても履ける2Wayシルエットのアイテムになっています。このギミック付きはかなりグッとくる。あとから気づいたのですが、WOMENは丈の長さが標準と長めの2種類から選べるようになっていますね。
メンズ同様、レディースも細部までぬかり無し。というかメンズ以上にカッコいい。
やはりこのあたりは、ジルサンダーがやや女性寄りのアイテムコレクションになっている現れかな。
ウールブレンド オーバーサイズジャケット
テーラードジャケット&ボトムスに最も注目してはいるのですが、どうしてもフォーマルに寄りすぎている感があるのも事実。
特にメンズに関しては、セットアップでの着用シーンが限定的になりそうな予感もあります。
そこでもう一型、よりカジュアルなセットアップとして着れそうなアイテムがウールブレンドオーバーサイズジャケット。こちらも素材に注目して見てみたいアイテムです。
ウールブレンドオーバーサイズジャケットという名前のアイテムは、「ウール90%:ナイロン10%」と「ウール90%:カシミア10%」という2種類で展開しています。なぜかカシミアブレンドとナイロン混が同じ価格なのは謎ですが、筆者が注目しているのはカシミア混ではなく、ナイロン混の方。
ウールとナイロンのブレンド素材
ウールナイロン混のオーバーサイズジャケットは、ナイロンがブレンドされることで、柔らかさや伸縮性を与えながら耐久性・光沢感を向上しているものと考えられます。裏地もポリエステルではなくナイロン100%というのも気になるポイント。
デザインとしても、オーバーサイズの造りや、貼り付け型の大き目なポケットなどワークっぽい要素を混ぜ込んでいるので、よりカジュアルな印象を強めています。
洗練された印象の強いテーラードジャケットと違って、温もりも感じられる。
セットアップ可とは表記されてはいないものの、ウールブレンドイージーパンツと合わせるとセットアップっぽく着られるんじゃないかな?と。
ウールブレンドイージーパンツもジャケットと同じ比率のウールナイロン混素材。見た目の素材感としては、上記のジャケットと近い風合い(というか一緒の生地?)なのかなと。
ウールブレンドイージーパンツは、+Jコレクションのボトムスカテゴリの中でも最もゆとりがあるパンツになっているので、「シルエットがキレイなパンツは欲しいけど、細身でカッチリしすぎるのも気になる」という人にもオススメできるアイテムなのではないかと。
個人的にはこの素材感でダークグレーっぽい色味も出してほしかった…
こちらのジャケットとパンツはルックブックでもセットで着ていますが、写真で見ると上下で若干素材感が違って見える…
実物の素材感を見比べてみたい。
今回のコレクションの中では数少ないカジュアル要素強めのアイテムです。
画像引用:ユニクロ公式オンラインサイト
+Jの気になるアイテムまとめ
+Jコレクション発売前段階ですが、プチ素材厨の筆者が気になっているアイテム上下セットアップ2型(レディース含めて3型)を紹介しました。
今回のユニクロ×ジルサンダーに関してはほぼ全アイテム気になっているのはもちろんだし、そういう人が多数だとも思うけど、さすがに欲しいもの全部は買えそうにないので絞り込むのが大変。
そんな中でも「よりジルサンダーらしいアイテムとは?」を考えて購入するのが自分は楽しいので、今回はセットアップとシャツかなーと思っている次第。あとベルトね。
アウターに関しては、カシミアチェスターコートとかダウンパーカーが気になるんだけど、ユニクロだと人と被る率がどうしても高くなりがちなことを考えると、あまり特徴が表に出すぎていないアイテムの方が良いかなーと。(とはいえ、ジルサンダーアイテムの特徴的にそこまで気にするほどのことも無さそうだけど)
何も問題がなければ今後も続いていくコレクションなのでしょうから、焦ってあれもこれも手を出さなくても良いかも。そもそも即完売アイテム多数だろうけど。
なにはともあれ、国内では2020年最大級のファッションイベントと言っても過言では無いので、暗い話題が多かった今年一年間の最後のお祭りとして、この雰囲気を楽しみたいと思います。
ユニクロ×ジルサンダー「+J」2020AWコレクションの発売日は11月13日(金)
そういえば、ユニクロの公式ページに「Hellow,Jil」と題したジル・サンダーへの質問コーナーが掲載されているのですが、その中で気になった一文。
Q2. 生活のうえで、なくてはならない必需品を教えてください。
A.小林一茶の俳句集を大切にしています。ルイス・マッケンジーによる英訳が併記された2か国語版で、旅にもよく持っていきます。
この日本へのリスペクトと今回のコレクションに応えるには、我々もゲーテかニーチェの詩集を持ち歩かなくてはいけないのでは…
なんて。
ではでは。
「+J」コレクションムービーが公開
ユニクロ「+J」2020年秋冬コレクションムービーが公開されました。
やっぱりカッコいい…
※追記 オンラインで無事購入
オンラインで無事購入できました。
ユニクロ×ジルサンダー
— あすき@モノズキ.com (@monozuki_online) November 13, 2020
オンラインで買えた!
サンダーーー!
購入の品は、
ウールテーラードジャケット
ウールスリムフィットパンツ
スーピマコットンレギュラーフィットシャツ(隠しボタンダウン)
レザーバックルベルト
以上の4点。
しかし予想以上の人気(特に実店舗…)ながら、残ってるアイテムもそこそこありますね。
セールまで残るようなら購入検討するようなアイテムもありましたがさすがに無理そう。
お祭り感が凄い。