【実物レビュー】Amazon Fireタブレットの新型Fire Max 11!サブPCや子供用にもオススメ
予約段階で話題沸騰の新型Amazon Fireタブレット Fire Max 11。
これまで7インチ、8インチ、10インチの3サイズで展開してきたFire HDシリーズに、新たにフラッグシップモデルとなる初の11インチサイズのタブレットが登場しました。
ただ単にサイズアップしただけではなく、画質の綺麗さや基本性能、価格帯までもこれまでのFire HDシリーズとは段違い。
Fire HD Plusシリーズが出たあたりからキーボード付きケースやMicrosoft Office 365を推進してきたりと、「Amazonコンテンツ消費」のためのデバイスから、少しずつ「クロームブックの対抗馬」を強く意識したようなクリエイティブな使い方を推奨するように変化してきていました。
ここにきてFire HDシリーズの本格クリエイティブタブレットが満を持して登場。
Fireタブレットの中でも、最上位のスペックに仕上げています。
普段の読書や動画再生などはFire HD 10 Plusで満足している筆者としても、Amazonタブレットの本気度MAXなフラッグシップモデルの性能を体感してみたいという好奇心に負け、予約受付の段階で購入していました。
格安タブレットは多々あれど、大画面2Kディスプレイを備えていて、かつスタイラスペンに対応しているタブレットとなると、他にはなかなかないと思います。
実際に実物を触ってみたレビューとともに、基本スペックやメリット・デメリット、どんな人にオススメか?についてまとめてみたいと思います。
※2023年のAmazonプライムデー・Amazonブラックフライデーでは、本体価格8000円引きセールを実施。高コスパを実現しています。
Fire Max 11 基本スペック早見表
製品名 | Fire Max 11(第13世代) |
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画面サイズ | 11インチ |
ディスプレイ性能 | 2Kディスプレイ(2000×1200), 解像度213ppi, USI2.0 スタイラスペン対応 |
バッテリー駆動時間 | 最大14時間 |
ROM容量 | 64/128GB |
RAM容量 | 4GB |
CPU性能 | 8コア(オクタコア):2×2.2GHz, 6×2.0GHz |
カメラ性能 | 8メガピクセルフロントカメラ、リアカメラ |
重量 | 490g |
特徴 | 初のスタイラスペン対応, 専用キーボード付きカバー同時発売, SDカード対応(1TBまで), Alexa搭載, Showモード対応, 指紋認証対応, 1年間の保証付き |
基本スペックだけで見ても分かるように、Fire Max 11はこれまで発売されていたAmazon Fireシリーズとは完全に別次元。
クロームブックやApple iPadと比較しても違和感の無い、まさにAmazonタブレットのフラッグシップモデルにふさわしい性能に仕上がっています。
128GBがオススメ
初の11インチモデルという大画面2Kディスプレイ仕様にはじまり、ROM容量も64GB/128GBという大容量が標準スペック。
筆者のオススメはROM容量128GB。
以前までは、FireタブレットはSDカードで保存容量の増築が可能なので、最安価格で購入できる低容量モデルで充分という考え方でしたが、今は本体容量自体を出来るだけ大きめで買うのをオススメします。
というのも、FireタブレットはSDカードの読み込みエラーが頻発しやすいイメージで、過去モデルでストレスを感じる場面が多かったためです。
せっかくのフラッグシップモデルのクリエイティブタブレットということで、必然的にファイルサイズが大きくなりがちになると思うのですが、保存のための空き容量などを気にしないで、本体容量のみで完結できるように大容量をチョイスしました。
逆に、あくまでも低価格タブレットの延長で、YoutubeやAmazonプライムビデオなどの動画視聴用として大画面で見たいということであれば、64GBでも必要十分かと思われます。
RAM容量は据え置き
RAMが4GBに留まっているのは若干残念ではありますが、Fire HD 10 Plusの時点で処理速度の速さは体感済みなので、通常の利用シーンにおいて不便を感じることもそうないでしょう。
さらに、Fire Max 11はFire HD 10 Plus比で処理性能が50%アップしているとのこと。
それでいて重量は、Fire HD 10 Plusから22gしか変わらない490gと、持ち運びしやすい軽さに抑えているのも嬉しいポイント。
カメラ画素数アップとスタイラスペン対応が注目ポイント
個人的な注目ポイントは、8メガピクセルのカメラ性能とUSI2.0スタイラスペンに対応したこと。
これまではスペック表で確認する必要性すら感じなかったオマケ程度のカメラ性能が、ようやく実用に耐えうる画素数にアップしたことによって、写真撮影・ビデオ撮影はもちろん、ビデオ通話やWeb会議にも十分対応可能になりました。
さらに、USI2.0規格のスタイラスペンに初めて対応したことで、ホワイトボード代わりの利用やちょっとしたメモ書き、さらには液タブ代わりの本格的なお絵描きにも対応しました。
これまでAmazonコンテンツメインの消費用タブレットだったFireタブレットから、実務やクリエイティブ制作にも使えるポータブルデバイスに正統進化したタブレットになったと言えるでしょう。
その性能をいかんなく発揮するために、専用キーボードとスタイラスペンは是非ともセットで使いたいところ。
これまでのFireタブレットでも「エッセンシャルセット」として専用キーボードなどは売られていて、あくまでも後付け感が強かったのですが、Fire Max 11における周辺機器の利便性と優先度は比になりません。
逆に、周辺機器を揃えないのであればFire Max 11を購入するメリットは減るので、画面サイズひと回りふた回り小さくても良いのであればFire HD 8 PlusやFire HD 10 Plusの購入をオススメします。
※2023年12月現在、Fire HD 10 Plusのニューモデルのリリースが無いため、現在出回っている製品のみで生産終了の可能性が浮上。Fire MAX 11に統合される形になるのかもしれません。Fire HD 10 Plusが欲しいという方はお早めにどうぞ。
専用キーボード付きカバー
専用のキーボード付きカバーを装着することにより、クロームブックのような使い方が可能に。
このキーボードこそ、Fire Max 11の真骨頂。
Fire Max 11本体に接続端子
Fire Max 11のキーボード付きカバーの良いところは、専用設計で物流的にポゴピン接続が可能となっており、Bluetooth接続や単独電源供給の必要がありません。
写真の通り、Fire Max 11本体に接続端子が搭載。
正しく専用設計で、製品を設計したAmazon側の思惑としても、キーボード付きカバーの利用を前提に作られているのが感じ取れますね。
マグネット接続も非常に強力で、接続部を少し近づけた時点で吸い込まれるようにガッチャンと吸着してくれます。(初めて装着した際、ペロッと軽く持っていたキーボードカバーの接続部が磁力でバチンと持っていかれてビビりました…)
画面の消えたスリープ状態からの復帰等でもすぐ入力が可能で、シームレスで一体感のある使い心地を実現しています。
タイピングもかなり良好
また、実際に使う際のタイピングの感触も非常に良好。
日本語配列(JIS配列)なので、普段使っているPCの使用感通りに違和感なくタイピングできます。
また、背面カバーも磁力で吸着するタイプ。
下半分が外側に折れるようになっていて、またこれがなかなか頑強な造りでして、どんな角度でも倒れることなく支えてくれるので、液晶の微妙な角度調整も可能になっています。
Fire Max 11に関しては、キーボード付きカバーの利用は必須レベルでオススメですね。
USI2.0 スタイラスペン対応
今回、Fire Max 11の見どころとして、スタイラスペンに対応したのは非常に大きい。
これまでのFireタブレットでイラスト等を描くには、シンプルなタッチペンによる妥協か、ペンタブデバイスを接続して使うしかありませんでした。
スタイラスペンに対応したことで、本格的に液タブ(液晶ペンタブレット=板タブ)として使えるようになりました。
Amazon純正スタイラスペンは乾電池式
キーボード付きカバーと同様、Fire Max 11専用の純正スタイラスペンが発売されているのですが、ひとつだけ気がかりになったのが純正スタイラスペンは「電池式スタイラスペン」ということ。
しかも対応している電池が、どのご家庭でもストック常備しているであろう『単6電池』。(無いわ)
電池一本で最長6ヶ月の稼働時間ということなので、電池を交換する手間もそんなにあるわけではないと思うのですが、とはいえやはり理想としては充電式の方が良いなと!
ということで他ブランドのスタイラスペンを検討した結果、Penoval製のスタイラスペンを購入することに決めました。
最長6カ月手間いらずのスタイラスペンが欲しい人はそのままAmazon純正を、筆者と同様に充電式のスタイラスペンが欲しい人は実機レビューを参考にチェックしてみてください。
Penoval USI2.0対応 スタイラスペン
Penovalのスタイラスペンは、すでに発売してから時間もたっていて、レビュー等も高評価なのが分かっていたので安心して購入出来ました。
Fire Max 11のディスプレイがUSI2.0に対応しているということが分かっていたので、どうせ使うならUSI2.0規格に対応しているスタイラスペンの方が良いだろう、という形で探していて出会ったスタイラスペンです。
純正スタイラスペンとの価格差は、Amazon内の価格で約2000円くらい。
- 筆圧感知レベル 4096段階
- +/-45度まで傾き検知
- パームリジェクション機能搭載
- マグネット内蔵
上記のようにスタイラスペンの標準機能をひと通り搭載しているのはもちろん、50分間の充電で最大90時間使用可能という使い勝手の良さもイイですね。
USB Type-Cケーブルでの充電に対応しています。
充電ランプの点灯で視覚的にも分かりやすい。
磁石で本体に吸着可能
Penoval のペンも磁石で吸着できるため、Fire Max 11専用スタイラスペンやiPad Apple Pencilと同じように、タブレット本体のサイドに張り付けておくことが可能。
使わない時にも転がったりしないので地味に便利。
筆圧もしっかり感知
実際に筆圧感知機能を試してみました。
使ったアプリは、Amazonのアプリストアで無料でダウンロードできる「MediBang Paint(メディバンペイント)」を利用しています。
筆圧感知機能をオンにして一本書きでササッと書いてみたところ、細いところから太いところまで筆圧の違いによるメリハリを利かせながら、しっかりと途切れることなく反応してくれました。
遂にFireタブレットでも立体感のあるイラストが描けるようになったのですね。
残念ながら、ibisPaint(アイビスペイント)やCLIP STUDIO(クリップスタジオ)といった2大メジャーペイントソフトが使えないので、その点だけはやはり気になる人も多いのではないかと思います。
今後はより一層アプリ・ソフト面の強化が課題となりそうです。
ちなみに、せっかくスタイラスペンに対応したというところで、画面保護シートには紙の質感に寄せたペーパーライクフィルムをチョイスしました。
書き心地良好。
アンチグレアで写り込みも軽減してくれるので、画面自体の見やすさもアップします。
Fire Max 11は、どんな人にオススメか?
Fire Max 11は、専用設計の周辺機器が拡充されたことで、これまでのFireタブレットとは一線を画す仕上がりになっています。
その分価格も上がっており、フルスペックで周辺機器まで揃えると5万を超えるという価格帯。
Fireタブレット自体がそもそもGooglePlayが標準では使えないというクセのある仕様なので、万人にオススメというワケではなく、どちらかというとニッチな製品ではあるのですが。
とにかく大画面なら何でも良し!という方はともかく、基本的には、これまでのFireタブレットの延長というだけでなく、周辺機器の利用まで見越して購入した方が良いでしょう。
サブPC代わりのタブレットが欲しい人
まず、専用のキーボード付きカバーの使用感が良いので、クロームブック代わりに気軽に持ち運べるサブPCのような使い方がした人にはオススメです。
文章を書く、絵を書くなど、やはり気軽にクリエイティブに使うのが一番理想的。
また、カメラ性能がかなり向上したので、Zoomをはじめとした簡易的なビデオ会議にも必要十分な性能となりました。
いつもとは違った場所で作業をするのも新鮮です。
子供の初めてのPCにもオススメ
個人的には「子供向けにちょうどいい」というのが一番Fireタブレットらしいかなと思うところだったりします。
子供用のタブレットと簡易的なパソコンが1台で賄えると考えると、割とお得な気もしてきますね。
いまやスマホやタブレットは日常的に触れるのに、PCやキーボードは触ったことが無いという人が大学生でも一定数いるという話を聞いて驚かされました。
ひらがなを練習中くらいの子供なら「かな入力」、ひらがなに慣れている子なら早見表を与えて「ローマ字入力」で練習させると、言葉の覚えも早くなると思われます。
遊びながら学習させるのが良し。
また、Fireタブレットを子供に使わせるうえで、
- 普通のAndroidタブレットと比べても自由度がそこまで高くない
- ある程度の制限に関しては設定によってコントロールできる
以上のような特徴があります。
特に、本来デメリットとなる自由度の低さが、逆に子供向けとしてはピッタリでしょう。
大人から子供まで楽しめるファミリータブレット的な使い方こそ、Fireタブレットの良さですね。
最近では、Amazon側でもFireタブレット用に子供向けコンテンツを拡充してきているのがハッキリわかりますし、Fireタブレットのキッズモデルまで出しているくらいですしね。
また、Fireタブレットならではの頑丈さも子供向けにオススメのメリットのひとつ。
以前から爆撃にも耐えるゲームボーイの屈強さを彷彿とさせるとお伝えしてきたFireタブレットですが、Fire Max 11でもその丈夫さは健在。
Apple iPad 10.9 (第10世代)を引き合いに出し、落下テストの耐久性3倍を謳うのは、Fireタブレットの良さをよく理解していると思いますよAmazonさん。
課題はソフト面
Fireタブレットのデメリットは、やはりアプリ関連。
今回せっかくUSI2.0規格のスタイラスペンに対応したのに、アイビスやクリスタなどのメジャーアプリが使えないのは大きなマイナス要因になっています。
Fireタブレットの伝統的にGooglePlayを直接入れる方法もありますが、やはり正規の使い方ではないので、最終的にはAmazonアプリで完結できるのが望ましいですね。
この辺りはAmazon側でもしっかり認識しているようで、今回Fire Max 11に関連した記事の中でも今後アプリの拡充にも力を入れていく旨が明言されていました。
せっかくのフラッグシップモデルの発売ですし、これは今後に期待していいのではないでしょうか。
まとめ
Fire Max 11は、これまでのFireタブレットとは一線を画す新型タブレット。
これまで数々のFireタブレットで実績のあるAmazonから満を持して登場したフラッグシップモデルなだけあって、デバイスの満足度は非常に高いです。
Fire HD 10やFire HD 8が既に存在しているので万人にオススメとは言い難いFire Max 11ですが、きちんとした意図をもって購入する分には、他ブランドのタブレットと比較してもコスパは悪くないと思いますね。
今後の最大の課題であるアプリ問題さえなんとか解決してくれれば、Fire Max 11のポテンシャルが存分に発揮できる環境が整うと思われます。
また、現在は発売直後で値段も高めですが、今後はAmazonプライムデーやサイバーマンデー・ブラックフライデーセールの目玉になっていくのは間違いないでしょう。
現時点でも発売記念的割引が入っているので、早めに手に入れたい方は今の内に手を出すのもアリだと思いますよ。
ではでは。