春に履きたいClarks(クラークス)のデザートブーツ。サイズ感や、オススメの色と選び方
春になると履きたくなる靴シリーズ。
今回は、昨今再び流行の兆しが見えるClarks(クラークス)のデザートブーツをご紹介。
ベースがスエード素材ということで秋冬をイメージする人も多いと思うのですが、筆者は断然春に履きたくなる。
以前も書いた気がするのですが、スエード素材自体は通気性も良く肌触りも柔らかなので、基本的にオールシーズン着用可能な素材。
デザートブーツ自体もオールシーズン履けるような軽やかさがウリ。(さすがに真夏は厳しい。が、コーデ次第では履けないことも無い)
今回は、Clarksの定番デザートブーツについて、Hender Schema(エンダースキーマ)コラボモデル「Desert Seam」と一緒にご紹介したいと思います。
クラークスのデザートブーツとは?
定番アイテムとして根強い人気を誇るクラークスのデザートブーツ。
ワラビーと並ぶ、クラークスの2枚看板のひとつです。
クラークスのデザートブーツのはじまりは1950年、それまで主にシープスキンスリッパを製造していた英国C&Jクラーク社のネイサン・クラーク氏によって開発されたのが起源。
ネイサンが第二次世界大戦中にイギリス軍として従軍していた際、知人の将校がエジプトの首都カイロで購入したというゴム底スエードシューズを履いているのを見たことで、デザートブーツの原型を思いついたとされています。
スエードアッパーとクレープソールを採用したチャッカブーツ(=2~3穴の靴紐に、くるぶしを覆う丈のショートブーツ)としてリリース。
発売当初は今までにない風変わりな見た目から、社内外から「売れるわけがない」という否定的な意見が多かったものの、販売後は瞬く間に人気を獲得。
1960年代に入るとアメリカでヒットし、「世界のカジュアルシューズの原点」とも称されるほどに成長。
以来、現在に至るまで世界的に名の知られる定番ブーツの地位までのし上がったワケです。
「デザートブーツ」という名前の由来は、インスピレーションを得たエジプト・カイロの砂漠をイメージして名付けられたというのが通説です。
定番カラーのサンドベージュ
今回春に履きたい靴ということで、オススメはやはり定番カラーのサンドベージュ。
デザートブーツという名称に同じく、『砂漠の砂』をイメージしたサンドベージュというカラーは、クラークスの圧倒的な定番カラーとして不動の人気カラー。
淡く穏やかな色味のベージュカラーは、春の陽気にもピッタリ。
春コーデに取り入れたくなるナチュラル系のカラーとの相性も良く、コーデに馴染みながらも足元に存在感をプラスしてくれるような一足です。
街中で見かけても、思わず目で追ってしまうことが多いですね。
ブームが再到来しているデニムコーデの足元のあわせにも。(インディゴよりも淡いライトブルーが良い)
Hender Schema(エンダースキーマ)コラボのデザートブーツ
ここからは、デザートブーツをベースとしたHender Schema(エンダースキーマ)コラボモデル「Desert Seam(デザートシーム)」とともに詳しくご紹介。
エンダースキーマとのコラボでは、クラークスのデザートブーツをベースに、エンダースキーマの新しい意匠である「peace tip」を施した特別モデル。
国内の抽選では外れましたが、海外通販サイトEND.の抽選で当選しゲットしました。
サンドベージュとブラックの2色展開。
一部サイズ欠けはありますが、かろうじて在庫はまだあるようです。
外割り縫いのピースチップ
これまでのエンダースキーマプロダクトでは、革靴のブローグ(=飾り穴)で表現されていたpeace tipを、外割り縫いのシームラインで表現しています。
本来のデザートブーツでは、一枚革仕様のシンプルな造りが特徴のひとつでもありますが、エンダースキーマコラボではあえてスエードアッパーのパーツを複数でつないで継ぎ接ぎのように再構築するあたり、レザー使いの表現力に長けたエンダースキーマらしさが溢れていますね。
スエード素材とシームラインにより自然と生まれる陰影がミリタリー然とした武骨さも感じさせ、良い味を出してくれています。
エンダースキーマとのコラボモデルが発売となったのは2022年の年明け早々。
ここ数年コロナ禍があったとはいえ、これほどまで『ピースマーク』が深い意味を持つことになるとは、発売当時は想像もしていませんでしたね…
図らずも「今こそ履きたい春の靴」になっています。
2つ穴のシューレースホール
クラークスのデザートブーツは2つ穴のシューレースホールが定番。
締め付けの無いフィット感で甲高幅広にも対応、デザートブーツのリラックスした履き心地に一役買っています。
くつ紐での調節がそれほど効かない分、サイズ選びの重要性が増しているということでもありますが、実はサイズ選びもそこまでシビアではないので、選び方さえ間違えなければ特に問題ないでしょう。(具体的には後述)
ゆったり履けるのがメリット。
クレープソール
クラークスのデザートブーツの代名詞と言っても過言ではないクレープソール。
クレープソールとは、合成ゴムではなく生ゴムを使用したソールのこと。
柔軟性とクッション性に優れ、ノンストレスな履き心地を提供してくれます。
温度変化に弱く、耐久性も高くはないのが玉にキズですが、それでも独特の履き心地に対してファンが多いのも事実。
履き心地
クラークスのデザートブーツにはステッチダウン製法が採用されています。
質実剛健でタフな印象のグッドイヤー製法とは異なり、軽く柔らかな履き心地が魅力。
屈曲性にも優れています。
また、クラークスはインソールも優秀。
発売から70周年を迎えたことでアップデートされたデザートブーツ2をはじめとしたモデルにオーソライト製のインソールを採用するなど、クッション性と軽やかさを両立した快適な履き心地を重視しています。
今モデルはHender Schemaコラボとして、ダブルネームの刻印入りインソール。
アッパー素材
クラークスの革供給はチャールズ・F・ステッド社。
英国の名門老舗タンナー。
以前New BalanceのCT576の回でも紹介しましたね。
発売当初からクラークスのデザートブーツに関わっています。
安定の品質。
サイズ選び
クラークスのサイズ選びは、一般的なシューズのサイズ表記とは異なっていて、内寸を基準とした表記になっています。
足長の実寸(㎝)に合わせてサイズを選ぶのが正解。
普段履いているスニーカーと同じ基準で選んでしまうと、締め付けの少ない2ホールということも相まって、かなりブカブカで大きすぎると思います。
個人差はありますが、普段選んでいるスニーカーのサイズ表記から大体1~1.5サイズダウンくらいがジャストサイズ。
表記の方法としては、ドクターマーチンモンキーブーツの回で書いたのと、まあ似たような感覚。
ちなみに、筆者の場合はクラークスとドクターマーチンが同じUKサイズでどちらもちょうどいいサイズ感です。
まとめ
今回はクラークスのデザートブーツについて、エンダースキーマコラボと共にご紹介しました。
最近急に暖かくなり、春めいてきたことで履きたくなったということももちろんあるのですが、今のご時世、ピースマークのデザートブーツが手元に届いていたこともなんだか感慨深いものがありまして…
平和が一番。
我々としては出来ることを少しずつ。
暗い気持ちになっている人、不安を感じている人、ここ数年で疲労感が蓄積している人、様々だと思いますが、今まさにデザートブーツの安心感やリラックス感が求められている気がするのです。
時には心を休めるのも大切。
ではでは。